さて、2019年最後の更新になります。
まだできていなかったお知らせをひとつ。
◆あがた森魚NEW ALBUM『観光おみやげ 第三惑星』に参加
2013年『すぴかたいず』以来たびたび呼んで頂いているあがた森魚氏のニューアルバムに今回もコーラスで参加しています!
2010年代必ず年1枚アルバムを作っているあがたさん。それだけでも凄いのに他にもシングルやサントラや映像作品も作っているし、ライブで各地を回っていたりする。
しかもですよ、あがたさんの音源は物凄い情報量が詰め込まれているのです。考えられないくらい音や声を入れ込んでいく。もちろん不要なものは差し替えられミュートされたりしますが、それでも本当に膨大な情報量。そして歌詞も毎日変わっていく。それを日ごと抜き差しし、ジャッジしていくという気の遠くなる作業。そうやって作るアルバムを毎年作るという...。
本当に考えられないくらいの情熱。これで正解か?もっと正しいものはないか?答えを探す探究心。ただただ圧倒されるばかりです。
あがた森魚『観光おみやげ 第三惑星』
2019年12月18日発売
1 第三惑星の一夜
2 嵐電おみやげ
3 ひとりぼっちで太陽は
4 はっぴぃねす
5 キリコの蒸気機関車
6 三ツ星音樂會
7 おもちゃ工場の夜明け
8 station
9 百合をあげるペガサスに
10 月世界らっせら
11 太陽系というふる郷
(あいわんだぁゆあわんだぁ)
12 GretaとNaomiとあなたのために
QPHZ018 定価3,000円+税
CD販売元:ブリッジ
【あがた森魚公式WEB(該当ぺージ)】
http://www.agatamorio.com/qphz018.html
【アルバムトレイラー↑】
映画『嵐電』とのコラボ映像となっていて、井浦新さんはじめ出演者の面々や京都を走る嵐電登場のスペシャル映像になっています。
さて嵐電が出たところでこのまま2019年をふりかえっていきたいと思います。
◆映画『嵐電』(らんでん)
映画『嵐電』の音楽をあがたさんが担当していますが、エンディングテーマ「島がある 星がある」のコーラスで参加させてもらいました。
パーソネルは、
Vo-あがた森魚
Egt.Cho-タカハシヒョウリ(オワリカラ)
Agt.Cho-橋詰遼(蜜)
Key-カメダタク(オワリカラ)
Ba-宮田岳(黒猫チェルシー)
Dr-岡本啓佑(黒猫チェルシー)
Cho-大森元気
なお劇中音楽は凹川拓真(どりかわさん)くんも参加していると思われます(未確認ですすみません)
映画公開初日テアトル新宿、それから最優秀賞作品賞および主演の井浦新さんが最優秀男優賞を受賞したTAMA映画フォーラムのイベントにて、上映後のライブ演奏もさせて頂きました。
舞台挨拶のステージは生まれてはじめての経験。本当に貴重な経験をさせて頂きました。自分のブログでも先日語りましたが、映画はすごく詳しいというわけではないのですがとても好きで、もっと観たいとつねづね思っていて。自分の活動でも関わりを持てたらと思っているので本当に夢のような経験になったし、今後の糧になったらいいなと思いました。いやあとにかくわくわくしましたね。
『嵐電』は全国各地をまだまだ周っています。SNSではいろんな人が2019年ベスト映画をあげていましたが嵐電を挙げている人もたくさん見かけました。
監督も新さんも言っていましたがいくつも謎がある作品。2回3回と観たくなりますし、想像力を働かせるといろんな解釈になったりするんですね。
3つの恋物語、京都と嵐電の風景、現実と幻。いろんなものが交錯する、本当に雰囲気と深みのある作品です。未見の方もリピートの方も、是非観てもらえたらと思います。
【大森元気ブログ『嵐電』関連記事】
●映画「嵐電」5/24より全国ロードショー&サントラ発売(コーラスで参加)
●「嵐電」公開。舞台挨拶&ライブに参加しました。
●TAMA映画祭「あふれる映画愛 井浦新特集」出演とひそかな夢のこと
【嵐電 公式サイト】
http://www.randen-movie.com/
◆大森元気ライブ・あがた森魚ライブ
今年は音楽活動を始めて以来ーーというか中学生以来?はじめて自分名義のライブが一本もなかった年になりました。理由はいくつかありますが、レコーディングがどんどん長引いて、終わるまでは目的のないライブは休もうと決めたからというのが一番の理由です。まあ、家で歌うみたいにふらっと弾き語りとかできるならしてもよかったような気もしますが...。
代わりに前述したように映画関係の舞台挨拶ライブにも参加させてもらうことができたし、昨年に引き続きあがた森魚ライブのサポートなんかもありました。ドレスコーズとのツーマンはとても印象に残っています。
シンガーソングライターとは違う、サポートミュージシャンとしての腕をもっと磨きたいなあ。
あがたさんのライブはずいぶんやらせてもらっていますが、今年は新たなアプローチでやってみたり、自分なりに挑戦もありました。もちろんあがたさんが求めていることに応えた上での試みですが、もっとイメージした形をうまく表現したいなあと思うし、いつも変化自在のあがたさんと化学反応を起こしていけたら!と思うのです。
◆アルバムレコーディングは続いています
2017年の暮れから始まった僕のニューアルバムのレコーディング。まる2年が過ぎました、、、。止まっているわけではなく、日々少しづつ進んでいるし、大型連休には一気に録音や作業をしています。それでもなお終わらないのはそういう方法を取ってしまったからなのですが、、、でももうここまで来たらこのままやりきるしかないです。
2択だと思うんですよね。一気に作って「今はこれ!」って出すか、ひたすら納得するものを作るか。彫刻とか油絵とか、まあ長編映画とかもそうかな。そんな感覚で日々作業していますね。ただね、できあがったものは聴いてあんまり疲れないものにしたいなあとも思っているんですけどね。
GWには9日連続RECしました。
<日誌ブログ>のほうの更新が滞っていてちゃんと紹介できていませんが、バンド「楽しいよふかし」の3人と数年振りにコラボもできました!
<こちらは先日のSNS投稿より転記>
先日はボーカルの個人練でアルバム全曲曲順どおりに通して歌ってみました。仮ミックス/録音中の新譜を流しながら。
録音が2年におよぶと、聞こえてくる様々な楽器からいろんな録音風景がよみがえってきます。と同時にライブでどう再現しようかなどと構想を始めてしまいそうになる。まだ録音ちゃんと終わっていないのに!笑
ここまで来たら全曲曲順どおりにライブしたくなりました。(そのためにはメンバーへのギャラと、リハスタ代と、要するに欲してくれるお客さんが必要なのですが、、、)こんなに苦労して作ったのだから今回やらずにいつやるの!という僕と現実的にならなければ!という2人の僕がいます、、、
先日には自信をなくすこともある的なことをちらっと書きましたが、こうやって並べて歌ってみると曲順はもうこれ以外ないくらい完璧だし、もしや名盤?!みたいに思えてきました笑。思い込みかも知れないけど。(でもそのくらい思えないと2年もかけて出す意味なんてないと思うのです)
とにかく今は早く完成させていろんな人に聴いてもらいたい気持ちでいっぱい。あと全力で(高いキーで)2時間とか歌いまくっても疲れない喉を復活させなければ...苦笑。
作業してると娘も歌いたがります笑
ちなみに年末に自宅の機材をちょっと新しくしましてそれも今年のトピックスですね。
◆保育園ライブで大興奮&澤田くんと再会
秋には残像カフェのバンドメンバーだった澤田くんに誘ってもらって保育園でのハロウィンライブをしました。
昨日「パプリカ」がレコード大賞を受賞していましたが、この曲を含む2曲+アンコールやりました。ちびっこ達みんなすごい踊ってくれて、やってるこっちが興奮してしまいました。
あと澤田くんと久しぶりに一緒に音を出せて刺激的でしたね。簡易セットだったけどまぎれもなく澤田くんのあのグルーヴでした。
【そのときのブログ↓】
MUSICIAN - 日々の残像VI〜音楽と暮らし〜
◆青春18きっぷで夏ののんびり旅
数年ぶりにしました、青春18きっぷの旅。以前よく行っていた場所を再訪できたし、久しぶりの友人にも会えました。お世話になった思い出いっぱいの三ノ宮バックビートはなくなっていたけど...。とてもよい経験でした。
かつてのようなライブ中心の生活ではなくなり、ご無沙汰してしまっているあちこちの友人、そして街。今回のように気軽に(←ここ大事)訪ねていけたのはとても良いことに思えたし、迎えてくれた友人の変わらぬ温かさに感激したり。
変わってしまった風景(なくなったライブハウス)については共有した体験の尊さを噛み締めることが出来て、それは懐古というよりも、今の自分にもとても大事なことに思えたのでした。
ライブ漬けの生活に戻るわけではないけれど、これからはもう少し動いていきたいなと思います。友達に会いに行くこと。街に降りること。自分にとってそれはせっかくもらった宝物を風化させないために必要なことだし、それは楽しくて仕方のないこと。そして立ち寄るだけでなく、また歌いに行こうと思います。<ブログより>
●さよならバックビート~思い出の三ノ宮(青春18きっぷの旅3)
●三ノ宮サヴォイのこと/名古屋ブラジルコーヒー/旅で考えたこと(青春18きっぷの旅4)
◆厄年と音楽をつづけるペース
途中まで気づかなかったのですが、厄年(しかも本厄)でしたね。大きな怪我や病気がなかったのは本当によかったです。とはいえ色々と歳だなあと思うことが多々ありましたね。
実は年始から11ヶ月間ほど四十肩に悩まされていました。肩より上に腕が上がらない(電車のつり革が届かない!)体の裏に手が届かない(背中はもちろん腰やお尻が届かない、ベルトをするだけでも大変)と日常生活にも支障が出がちでしたが、不思議なもので健康なほうの右腕だけでの生活に慣れていくものですね。左腕はここまでしか動かないってことにしてしまえるというか。それで気にしないようになっていったら1年近くたったつい最近ですが、気づいたら治りかけていました。健康ってありがたいなあ、、と実感しました。。
それからこれまで全然虫歯にならない人間だったのですが、今年は虫歯だったり詰め物が欠けたりして何度も歯科にいくはめになりました、、。あとは頭皮の汗疹(あせも)とかも地味にきつかったですね、、白髪も急激に出てきたし。
厄年これで済んだと思えばラッキーだと思いましょう。レコーディングは頑張らないといけないのですが、睡眠時間は取るようになりましたね。やばそうなときは自分でわかるようになって、そんなときは21時でも22時でも寝てしまうことにしています。睡眠大事。あとは食生活ですね。そちらは大丈夫かな。昔と違い飲み歩くことはなくなったし、日々の食生活、妻には本当感謝です。
毎年何人も友人や先輩のミュージシャンが亡くなっていきます。すべてをかけて全身全霊で音楽を追求することはそりゃあかっこいいし、産みの苦しみの先に浮かんだアイデアは新鮮なうちに形にしないと逃げてしまう。もちろん締め切りもあるでしょう。
でも自分は、もうそういうペースと違うところにいるし、家族のために少しでも生きたいし、それがイコール音楽を真剣にやっていないということにはならないと思うんですね。戦うために休息するというか。自分なりのやり方を見つけていきたいと思っています。もちろん、やるべきときにはとことんやらないといけないですが。
◆乃木坂46にはまる
何度かブログに語っていますが乃木坂46にはまった1年でした。ミーハーな感じでもあるし、音楽的なことやエンターテイメントのこと、アーティストのチームワーク的なこと等々、いろいろ考えることは多かったし影響もされました。
はまった当初の感じと、音楽的な分析をあわせてブログ2記事書きましたがちょっと中途半端ですね(下書きがあと3つくらいあります、、)1個言ったら5個くらい言わないと全貌が伝わらないというか。
●バンドマンが乃木坂にハマった話(1)~フォーク歌謡?!「やさしさなら間に合ってる」
●バンドマンが乃木坂にハマった話(2)〜強がる蕾(女優・深川麻衣さん)
「おっさんが乃木オタになった」という単純な構図でもいいのですが、それで引いちゃう人とか、興味ゼロのバンドマンとかにもうまく伝わればいいなと思ってはいますが、、、どうなんでしょうね。
昔Perfumeにはまったときには割とうまくいった気もするのですが、それはアーティスティックなイメージがあるからなのかなあ。乃木坂だって知れば知るほど努力のプロ集団なんですけどね(以下略)
◆鎌倉を出た、新しい町に住む
今年はこれが最大の個人的事件ですかね。
鎌倉は小さいときから憧れだったし、住んでみて大変なこともあったけど感動することもたくさんありました。鎌倉ってことよりも、そのうち山で暮らすということのほうに魅力を感じたり。
引っ越すかどうか迷っていたのは去年(2018年)でしたが、もう決心がついて気持ちを新たに心機一転あたらしい町で生活を始めました。
鎌倉が好きなことには変わりありませんが、住むということにおいて自分の現実的な状況と照らし合わせれば、今の町のほうが子育てもしやすいし、音楽もしやすいし、選択は間違っていなかったのかなと。少なくとも後悔はしていません。
まあ鎌倉へもすこし足を伸ばせば行ける距離なので、恋しくなったら行けばいいと思っています。引っ越して数回いきましたね。大事な場所が増えたと思えば、それは素晴らしいことだと思うので。
◆ベランダ菜園
鎌倉のときは小さいながら庭があったのでいろいろ育てることにはまっていました(日当たりが悪かったので難易度高かったですが)。かわりに新居ではベランダ菜園を始めました。今年は様子見程度でしたがコットンと、一応カブは成功しましたね。他はぼちぼちです。春には挿し木でもってきた沈丁花が咲きました。
鎌倉のときは山だったし野草とかも季節ごとに変わって感動の連続でした。今の町でもあちこちに生えているので名前とか全部わかるようになりたいなあと思いますね。...でもちょっと植物ブームが遠のいているのも確かかな。また春になれば再燃するのかも知れませんが。環境が変わり音楽のことでまた夢中になれているので今はそれでいいのかなとも思います。そうじゃなかったら田舎に移住したほうがよかったとなってしまうし。でも勉強はいつかしたいですね。
◆娘が成長、災害や事件、家族の安全と健康を願う
最大のニュースは引っ越しと書きましたが、いつも頭を占めているのは家族のことです。 娘は今年初めはまだつかまり立ち&つたい歩きでした。それが2月の引っ越し数日前に自力で歩いて、今ではすっかり走り回っています。よく喋るし、こっちのいうことがだいたい伝わるようになりましたね。会話がちゃんとできるということが新鮮です。こうやってどんどん大きくなっていくのですね。
2019年は台風や豪雨がたくさんありました。それから車が突っ込んだり、行方不明だったり、放火だったり、酷い事件もたくさんありました。今年が特に多いのか、自分がそういうニュースが気になるようになったのか(まあ両方なのでしょう)悲しいニュースを見るたびに胸がざわざわするし、自分達の生活と重ねて苦しくなります。ささやかなこの生活を守りたいと思うし、人の力でどうにもならないことが降りかからないようにと祈るばかりです。
改めて、被災された方々、事件の犠牲者、その家族の方々には追悼の意を表します。残された人々が少しでも安心して通常の生活ができますように。そして僕も自分の家族の小さな幸せが続くように丁寧に暮らしていきたいです。
というわけで長くなりました。ちょうど10大ニュースになりましたね。
2019年、自分名義のライブは0でしたがこんなにも多くのことがありましたね。来年こそはアルバムを完成させて、ライブも再開したいなと思っています。あがたさんや映画の仕事もまた声かけてもらえたらいいなと思っています。
いつも読んでいただいている皆さま、本当にありがとうございました。
2020年もどうぞよろしくお願い致します。
Information
【release】
●現在新作をレコーディング中です。
別ブログ「大森元気の制作日誌」随時更新中。
●自主レーベル10周年&大森元気30代を総括するbest盤
『メランコリー OOMORIGENKI 2009-2018 BEST』 発売中
現在はライブ会場&通販にて購入可。→こちらから
【live】
ライブ決まり次第お知らせします。
音源が完成したらもう少し頻繁にやりたいなと思っています。
お誘いもお待ちしています!
【works】
現在全国公開中 映画「嵐電」(らんでん)
(監督=鈴木卓爾/主演=井浦新/音楽=あがた森魚)
TAMA 映画フォーラムにて最優秀作品賞&井浦新さんが最優秀主演男優賞を受賞!
あがた森魚によるエンディングテーマにコーラスで参加しています。
【media】
WEBマガジン「Cheer Up!」10周年&クリスマス特集「Cheer Up! Christmas」の中の「My Favorite Christmas Music」というコーナーに寄稿させて頂きました。
Cheer Up! Christmas ---Cheer Up! WEB