日々の残像VI〜音楽と暮らし〜

大森元気の新ブログ - since April 2019

夏の日々'19〜18切符の旅(2)田舎生活篇・去年の転機のこと

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青春18きっぷの旅、(1)の続きです。
妻の実家へ。妻と娘は数日前に到着してまして久しぶりの再会になりました。娘は日々成長している時期。妻の家族たちとの交流や田舎の風景で刺激も多かったようで、1週間弱会わないだけで物凄く成長したように思えました。合流したとき遠くから手振ってくれて感動しました。

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娘は隣の農家さんで飼っているにわとりに毎日エサ(そこらへんに生えているスギナ(飼い主公認))をあげるのが日課になっていたようです。

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圧巻の夕焼けです。 

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海に行きました。
鎌倉在住時代、娘は江ノ島にも2度ほど行って足だけ浸けたことがありましたが、まだ小さかったので覚えているかどうか怪しいところ。海をちゃんと認識して入ったのは今回が初めてと言えるかも知れません。

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翌日です。 

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去年もやらせてもらった蕎麦まきを今年も。

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ばら撒いていきます。(後から耕運機で土をかけてもらいます) 。
初体験だった去年はペース配分がわからず最後のほうで足りなくなってしまったり、遠くまで飛ばすのが難しかったりしましたが、今年は若干マシにできた気がします。

f:id:zanzow:20191001123203j:plain畑の中央を前進しながら両端に向けてまいていきます。この写真は端っこ歩いていますが、最後に不安なところにまいているところ。 

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手前が大豆かな?奥は稲。 

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この日も夕暮れの美しさに感動。 

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写真ありませんが庭でバーベキューしました。最後は花火。

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出発の日です。線香をあげ墓の掃除をしてみんなとさよならです。妻と娘は数日後に帰ってくるのでまたしばしのお別れ。

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本当はもう少しいられるはずだったのですが、台風が近づいていて電車が止まる情報が出ていたので半日早めました。 


実は去年の夏はいろいろ迷っていました。鎌倉の平屋は遅かれ早かれ出ることは決めていて、春くらいから引越し先を探していたのでした。

物件の条件的なことや、将来像や、子育てやそれぞれの親のことや、自分の仕事や、音楽のことや...本当にいろいろな要素があって、可能性の1つとして東京 / 神奈川を離れ、田舎に移住するということまで考えました。

そんななか農園や、妻の実家などで農体験をさせてもらったり、話を聞いたりということもしてみました。

【去年の日記】2018夏のふり返り〜田舎と農業体験篇〜 - 日々の残像V〜北鎌倉篇〜

結果的に仕事は続けることにし、住まいも神奈川に残ることにしたわけですが、あの夏の経験は本当に貴重なものでした。楽しかったし、もちろん厳しさも知れたし。

僕らのした選択のこと、そして今の生活に悔いはないです。大好きな鎌倉も、生活すべてを変えて田舎への移住することももちろん魅力的ではありますが、今また選べと言われても同じようにするのだと思います。そんなことをぼんやり思い出しながら、この町でのひとときを過ごしました。


→その3(完結編)に続きます。近日公開予定。



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【release】

●現在新作をレコーディング中です。
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●自主レーベル10周年&大森元気30代を総括するbest盤
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現在はライブ会場&通販にて購入可。→こちらから
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【live】
決まり次第お知らせします。
音源が完成したらもう少し頻繁にやりたいなと思っています。
お誘いもお待ちしています!

【works】
現在全国公開中 映画嵐電」(らんでん)
(監督=鈴木卓爾/主演=井浦新/音楽=あがた森魚
あがた森魚によるエンディングテーマにコーラスで参加しています。

夏の日々'19 〜青春18きっぷの旅(1)姫路と広島

台風19号で亡くなった方々のご冥福をお祈り致します。河川氾濫・土砂崩れの危険はいまだ続いていますし、停電・断水・浸水被害の地域も多々。被害をこうむった方々が早く日常生活に戻れますように...。

 *

こんなときにブログ?という意見もあるかと思いますが、下書きがたまってしまっているので更新していこうと思います。前回前々回乃木坂46にハマった記事を唐突に挟みましたが、夏のふり返り篇に戻りましょう。

お盆休み、久しぶりに青春18きっぷの旅をしてきたときの記事です。すでに2か月が過ぎ今さら感は否めませんが、自分的にはとても意義のあるものだったので書いておきたいと思います。


◆「青春18きっぷ」とは?
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青春18きっぷ」。ご存知の方も多いと思いますがJRの普通電車・快速電車を1日乗り放題できる切符のことです。途中下車してもOKなのでのんびり気の向くまま、たとえば見知らぬ町でふらっと下りて寄り道しながら旅をすることのできる素敵な切符です。

名前に「青春」とか「18」とか入っているので若者しか使えないと誤解されている方もいるようですが、年齢制限はありません。


ちなみに対象外なのが指定席券・特急券の必要な列車――つまり急行や新幹線などですが、例外としてムーンライトなどの夜行列車は指定券購入で乗ることができます。

有名なのは新宿発・大垣行きの「ムーンライトながら」。僕も何度も乗ったことがあります。これに乗れば夜に新宿を出て、明け方に岐阜の大垣、そして朝には京都や大阪に着けるという列車です。

今はどうか分かりませんが、10年ほど前に乗ったときは喫煙できる車両があってめちゃくちゃモクモクしてました、、、夜行に限らず昔の電車って普通にボックス席に灰皿ついてましたよね、銀色の四角いやつ。タバコ苦手な僕からするとすごい時代だったなあ、、と。


東海道から姫路へ。
さて前置きが長くなりました。
静岡、愛知、岐阜、滋賀、京都、大阪、兵庫と進みます。昔はいちいち写真撮ってリアルタイムでSNSに投稿したりしていましたが、今回は1枚も撮りませんでしたね(笑)

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というわけで、写真1枚目は、姫路です。
接続待ちの時間があったので降りてみました。実は降りたの初めてでした。駅からまっすぐ先に姫路城が見えるんですね。かっこいい!

今回は時間がなかったので近くまでは行きませんでしが、いつかゆっくり立ち寄りたいです。

◆広島と広電(ひろでん)

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そしてまた途中の写真は無しです(苦笑)
終電近く、今日の目的地・広島に到着しました!

前述のように18きっぷは途中下車できるので、のんびり寄り道とかしてると目的地までたどり着かない危険性をはらんでいますね(笑)地方の夜は本数も少なくなるし、、、今回は無事着くことができました。

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翌朝。路面電車・広電、10年ぶりくらいに乗りました。

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妻の実家に行くついでなどで広島には時々立ち寄っていたのですが、広電に乗って繁華街のほうへ行くのは久しぶりでした。

昔1人で弾き語りツアーとかをするときには、18切符の限界が広島あたりだったので(始発なら下関まで行けますが)、広島で1泊して次の街へ向かうということが多かったですね。大浴場とトイレだけ共同で、あとはきれいな個室の激安ホテルがあるのも理由です。今回は予約埋まってたので泊まりませんでしたが...

取り急ぎ2日目の朝まで振り返りました。続きは次回


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バンドマンが乃木坂にハマった話(2)〜強がる蕾(女優・深川麻衣さん)

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◆女優・深川麻衣さんのこと
今週から始まったドラマ「まだ結婚できない男」。2006年の前シリーズから13年越しの続編だそうです。前作は時々見ていたかなあ、うっすら記憶に残っています。

今回から加わる新キャストの中に深川麻衣さんの名前がありました。先日などは番宣で2番組連続(不在時間ありつつ4時間半)テレビ出演していてTwitterでも個人名でトレンド入りしていました。ファンが沸き立ってましたねー笑

前記事で、渋い音楽ばかり聴いていた僕が「やさしさなら間に合ってる」という楽曲に出会い乃木坂にハマったことを書きましたが、そのきっかけが女優として活躍中の元乃木坂・深川さんでした。

【前記事】バンドマンが乃木坂にハマった話(1)~フォーク歌謡?!「やさしさなら間に合ってる」 - 日々の残像VI〜音楽と暮らし〜

今年の春くらい。朝ドラ「まんぷく」を経て、それを“逆オマージュ”した日清食品CMにも出演、それから映画「愛がなんだ」と「空母いぶき」が立て続けに公開。プロモーションでたびたびメディアに露出していました。
(その他「日曜美術」特別出演、「ことりっぷweb版」連載、また初の地上波主演ドラマとなった「日本ボロ宿紀行」もこの時期(金曜深夜)放送されていたと後で知りました。)


◆上京ソング「強がる蕾」
それで何となく気になって、多分インスタのタグからだったと思いますが「やさしさなら間に合ってる」に出会ったのは既述のとおり。それを含む4曲をiTunesで買った中に深川さんのソロ曲「強がる蕾(つぼみ)」がありました。


乃木坂46 『強がる蕾』Short Ver.

田舎から都会に旅立つ日の、地元の駅のことを歌ったミドルテンポのバラード。上京ソングは世間に数ありますが僕の中で名曲認定されました(笑)。


◆歌詞の絶妙さ
旅立ちの日、駅のホーム。歌詞から察するに誰も見送りに来ていない。けれど「ママに借りたボストンバッグ」とか「頑張れと励ましてくれたみんなの声」とか、親や友人がいないわけではない。曲名からもわかるとおり、少し強がって一人で旅立っていくんですね。その描き方にぐっと来ました。

☆歌詞はこちら 

“不安”と“希望”、“未練”と“振り切る気持ち”。相反する気持ちが居心地悪く同居する旅立ちを、絶妙なバランスで描いてとても素晴らしいなと思いました。

「思い出に負けないように」
「旅立つ日は夢への一歩」
「一人で決めたことを今踏み出そう」

このあたりは乃木坂を卒業するタイミングだった深川さんに当て書きされたようにも思えます。彼女自身が経験した上京もそうだし(親には期限を決めて頑張ってみなさい、ただしお金は自分で稼ぎなさいという条件で許された)、上り調子だった乃木坂を卒業して新しいフィールドに旅立つ姿にもリンクします。


あと技術的にさすがだなぁと思ったのは、

「都会の暮らしに不安と希望入り混ざって
  広がるあの景色が寄せ書きに見えてくる」

のところですね。
旅立つ故郷の風景を描写しつつ、比喩として「寄せ書き」というキーワードを持ってくることで、(1)風景描写、(2)別れという状況説明、そして(3)みんなからの励ましを同時に描くことに成功しているという。これにはやられたーという感じでした。


◆メロディーの仕掛けとコード

音楽的なことも書いておきたいですが、全体的に聴きやすい素直なメロディーです。Kiroroさんが歌っても似合いそうです。ですが1つだけ仕掛けがあって、サビの4小節目、4度#のところです。(サビ2行目 「微笑みながら~」の「え」の音)

キーがCで、曲のスケールにない「ファ#」の音が入っています。それ自体はよくあることで、D7(onF#)もしくはF#-5のコードを当てることでファ→ファ#→ソと階段になります。これによりサブドミナント(F)からドミナント(G)へ気持ちよく盛り上がります。

ただこのファ#がちょっと唐突なんですね。前のミからのファ#で少しだけ距離が遠いというのもあるし(ファ→ファ#→ソだと半音ずつですが、ここでは全音の距離がある)。でもまあ4音も5音も離れているわけではないので距離自体の問題というよりも、「意表をつく」というニュアンスのほうが近いかもしれません。

それまでのメロディーが王道の(言ってみればありがちな)メロディーなので、次の音が読めてしまう。それを逆手にとって、ファにいく予想をファ#にして意外性を持たせているのかなと分析します。(スピッツの「日なたの窓に憧れて」のサビとかも同じパターンです)

頭から終わりまで、ひねりのない地味な曲になるところを、たった1音でしっかりとフックのある曲に仕上げているのですね。僕は地味な曲は地味なまま、かたや凝りたい曲は頭でっかちになる傾向があるので、こういうちょっとしたアイデアで曲のアクセントになるというのは参考にしたいなあと思いました。

【追記】 ちなみにサブドミナント(F)→ドミナント(G)にと書きましたが、ここではE7に展開しています。これはキーCの並行調Amに対するドミナントになっているのですね。


◆アレンジとボーカル
アレンジ的には、ピアノ入りのバンドにストリングスが入って、ささやかな前半から次第にドラマチックになっていきます。また別記事で書こうと思いますが、ストリングス・ピアノ・バンドの組み合わせが乃木坂には多くて、それがとても世界観に合っています。僕もちょうど自分の録音でストリングスの勉強をしていたところだったので、大いに勉強になりました。

ちなみに後半盛り上がるところでストリングスに埋もれながら、ピアノが実は熱くオカズを入れているのですが、それをイヤホンで聴き分けると興奮します(笑)


そして何といっても深川さんの声質ですね。「アイドル声」というのですかね?(でもあざとい感じや、きゃぴきゃぴした寒い感じはなく)、倍音を多く含んでいてとてもいい声なのです。しゃべり声そのままの声ですね。

前記事「やさしさなら間に合ってる」の1人ずつ交代で歌っていくところでも、メンバーそれぞれの個性が際立っていると力説しましたが、中でも深川→西野のBメロ後半部分は一番の聴き所かと。(Perfumeで言うところの、かしゆか→のっちへという構図に相似していると勝手に思っていますが...たとえが雑ですかね笑)


◆さらなる活躍に期待
深川さんは2016年に乃木坂を卒業すると決めたとき、次の事務所が決まっていなかったそうです。聖母とニックネームが付くような穏やかなキャラクター、幾多の「いいひとエピソード」がある彼女ですが、思い立ったら動くというダイナミックさも持ち合わせているみたいです。

(先日の番組内で身体を張ったチャレンジでも難易度のあえて高い選択をしていました。失敗に終わったけど番組の山場を作っていました)。 


【元乃木坂46】ZIP!「ハックツ!」深川麻衣 特集

zipで特集されたときに(↑)、舞台のリハーサルで力及ばず涙する場面が映されていましたが、それにめげずに努力して今の演技力や柔軟な対応力を身につけたのではないかと思います。


2017年、初主演にして第10回TAMA映画賞 最優秀新進女優賞を受賞した映画『パンとバスと2度目のハツコイ』をまだ観れていないので、時間ができ次第レンタルして来ようと思っています。(監督は「愛がなんだ」、そして現在公開中の「アイネクライネナハトムジーク」の今泉力哉監督)

 

初期乃木坂の“顔”であった生駒ちゃんが卒業後多方面で活躍することで、メンバーや他の卒業生の「道筋」を作っている、と書いている人がいましたが、それよりも2年早く(主要メンバーでは初の)卒業となった深川さんがこうやって実力を身につけ、結果を出し続けているというのは、乃木坂を卒業するメンバー・卒業したメンバーの大きな希望になるような気がします。

「強がる蕾」とともにリリースされた「ハルジオンが咲く頃」(こちらがシングルのリード曲)で、ハルジオンに例えられた主人公が、

君も季節が変わればいなくなるとわかってる(略)
次に会えるのはまた新たな夢を見て
今より綺麗な花 咲かせるだろう

と歌われています。乃木坂という場所を離れて、新しい場所でこれからどんどん花を咲かせていく予感がしている、そう思うのはファン目線の空回りでしょうか。期待したい反面、大ブレイクしたらすこし寂しく思ってしまうのもファン心理です苦笑


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バンドマンが乃木坂にハマった話(1)~フォーク歌謡?!「やさしさなら間に合ってる」

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夏のふり返り篇の続きはまた後ほど。

今日は乃木坂46のことを書きたいと思います。フォークやビートルズあたりの音楽ばかり語って来たので意外に思う人もいるかも知れませんが...。以前Perfumeに激ハマりしたときは周りにどう映ってたのだろうな。まあどう見られようが構わないのですが。


◆ロックファンととアイドルソングの関係
生粋のモッズであるザ・コレクターズ加藤ひさしさんがやはり乃木坂に衝撃を受けて、その音楽性や歌詞や、アレンジやトラックの緻密さについてインタビューで熱く語っていて。けっこう読み応えある量だったのだけどいちいち全部共感できる内容でした。

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角川出版 「別冊カドカワ総力特集 乃木坂46 vol.1」 2016年

バンドマンやクリエイターが、アイドルソングへの勝手な偏見によるイメージをくつがえされて、発見をしたり、感動したりということはこの10年くらいで増えたと思うのです。プロデューサー・作家さん達の功績は大きいなあと思います。

というか昔70年代のアイドルソングなどは名うてのスタジオミュージシャンが演奏していたりで、ロックファンにも評価が高いですよね(キャンディーズとか、ティンパンやムーンライダース関連とか...)。そう考えるとアイドルソングの世間的なイメージが下がったのっていつなんでしょう、、別に下がってないのか?クオリティではなく好みの違いとかファン層の分離とかそういう話なだけですかね。


◆音楽的にハマるきっかけ
さてとにもかくにも乃木坂にハマりました。春頃でした。もっと前から多少は気になっていましたが「音楽的に」ハマったのがこの時期でした。その後2ヶ月くらいはほぼ乃木坂しか聴いてなかったですね。記事を書いている10月になってもロックやフォークと同列でヘビロテしてます。

インスタでファンが上げているバラエティ番組の短いキャプチャー動画をそれ以前から見ていたり(バナナマンとの組み合わせの良さ)、卒業後女優としてドラマや映画に活躍中の深川麻衣さんを応援し始めたりとかそんなことがありつつ、そこから「音楽的にハマる」の間には少し境界線があって。

それを超えるきっかけとなったのは、「やさしさなら間に合ってる」という曲に出会ったことでした。


◆歌謡曲をオマージュした「やさしさなら間に合ってる」の魅力
これはシングルでもなければ、いわゆる乃木坂らしい曲ではなくて、ファンの中では隠れた名曲と言われている曲。Perfumeでいうと「マカロニ」?スピッツで言ったら「うめぼし」的な位置ですかね?) 中には「演歌?」とか書いている人も見かけましたが、そんな歌謡曲路線の楽曲。

一番最初に知ったのはファンの方が編集したこの動画(↓)。いろんなライブのBメロ後半だけをつないだもの。最後にサビもちょっと聴けます。

あ、衣装が制服なんですが...そこにハマったわけではありません(笑)断じて!
https://www.instagram.com/p/Bw1ew3UhsCK/?igshid=19sp0q7mgyfwg

いまい(深川さん)からのなーちゃん(西野さん)の声の対比が素晴らしいです。歌はかぶせ(録音+生歌)だったり生歌だったり。

いわゆるアイドルソングっぽくないぞ、フルで聴いてみたいぞ、となりました。

購入してフルで聴いてみると、サビ前までを1人ずつかわるがわる歌っていって、それぞれの個性が出ていてとても興味深く聴けました。メンバーによってはわざと歌謡曲っぽい歌い方をしていたり。通常シングル曲では複数の声が混ざって判別が難しいので、誰の声かすぐ判別できて新鮮です。 

 
 
 
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オリジナルメンバーで。サビ前で切れてますが。
 (見れないときはこちら https://www.instagram.com/p/BvVXISthxkQ/?igshid=ipow9rgrtuzm )
高山→能條→齋藤→若月→深川→西野の順でソロを取っていきます。みんな個性が出ています。

 
 
 
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こちらはスワイプすると1ハーフ最後まで聴けるやつ。
(見れないときはこちら https://www.instagram.com/p/BuyU92th7-7/?igshid=djyzk8z8hzbd )
卒業でメンバーが一部変わっています。真夏さんのズレ具合がとても謎ですが、とりあえずみんなサビ以外は生歌ですね。


◆個人的に邪推する共通性
この歌謡曲感。僕の敬愛する南こうせつ氏が作ったのでは?と一瞬思ってしまったほど。フォークや歌謡曲のファン心をくすぐる魅力に溢れています。

メロディーやコード進行だけでなく、アコーディオントレモロを効かせたエレキギターの使い方など、徳武弘文氏のアレンジでオールディーズ風のサウンドを新解釈でやっていた90年代のこうせつ氏そのままのアレンジなのです。(慌てて調べたけどこうせつ氏はノータッチでした)。

そういえばその時期のこうせつ氏に「あの日から」という曲があって、その作詞が秋元康氏なんですね。歌メロは違うのですがアレンジも似ていて。この曲を下敷きにした、、とは言わないまでも参考資料のなかにあったのでは?と勝手に勘ぐったりしています。


◆正しい入り方でなくとも...
というわけで、いきなり代表曲じゃない曲から入っていきました。乃木坂の「正しいハマり方」かといえばちょっと違う気もするけど、こういうふうに上の世代が引っかかるような作戦にうまく乗せられたような気がしないでもないですが。

最初はこの1曲だけめちゃくちゃハマって、毎日何度もリピートで聴いていました。乃木坂が好きになったのか、ただ歌謡曲が聴きたいのかよくわからなくなってました(笑)

その後ほかの曲も聴くようになりましたがこの曲だけは毎日1回は聴かないと落ち着かないみたいなおかしな状況でしたね。ある人が「この曲地球で一番好きな自信ある」と投稿してましたが、わりと僕もその境地に近かったかもしれません(笑)


ということで長くなりました...。
バンドマンやロックファンにも聴いて欲しいなという気持ちをこめて書いたのだけど、長文だと逆効果ですかね、、、苦笑。 

他の曲のことや、歌詞のことや、ストリングスの勉強のことや、メンバーのこととか書きたいことは色々あるのですが、ひとまず別の機会に持ち越します。


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夏の日々'19 (井の頭公園で想ふ篇)

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今回も初夏のふり返り篇です。インスタ投稿時のテキストも含んでますので若干ポエム調です(笑)

久しぶりに吉祥寺の井の頭公園に行きました。20代・30代と数えきれないほど訪れたこの場所。散歩したり、ビール飲んだり、歌ったり、曲づくりしたり。

鎌倉へ移っていた2年半のあいだ一度も来ていなかったので懐かしかったです。

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どっちへ行くか。
僕らはいったい何回迷うのだろう。
どっちにだって答えはあるとわかってはいるけれど。

「風は道を選んだりはしないよ」と
秋元康氏の詞に不意打ちされる。

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噂に聞いていた、池の水が澄んで水草が見える様子を確認。

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雨が降り始め、時間も早かったこともあり人が全然いなくて、いつもの賑やかな公園とは違う雰囲気でした。早朝とか平日とか時々こんなだったの思い出した。

みんな楽しそうな賑やかさも好きだけれど、こんな雨の井の頭公園が本当に好きです。

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アジサイは少なめでした。天候のせいか、伐採したのかは不明。 

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雨が強まり、傘も人数分なかったので急いで移動となりました。
センチメンタルは雨のせい、物思いにふけるのまた今度。

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階段もいせやも新しくなったけど、この角度は変わらず。
もう20年も通(かよ)っているんだなあ。

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井の頭公園や吉祥寺の街を歩いたり、井の頭線に乗ったりすると、この町で過ごしていた日々が普通にまだ続いているような、なんだか鎌倉の2年半が夢だったような錯覚になりました。

それだけこの街にいた時間が長かったし、息を吸うみたいに当たり前で、心地よくて、自分達の中で息づいてる街なんだなあ。

大好きな鎌倉は離れたけど、吉祥寺にはこれからまた気軽に来られるようになってとても楽しみな日々です。


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夏の日々'19 (梅雨〜初夏編)

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熱く語った記事が続いたので、今回は日常の日記です。梅雨どきから更新とまってました...。今さらですが振り返りです。 

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ベランダにてミニトマトを栽培してました。色づき始めた頃。 

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数日で真っ赤に。 

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1個目は娘に収穫してもらいました。 

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よくわからず握らされる娘(笑)

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この写真はレコーディング中の自分のアルバムの仮ジャケに使ってました笑。

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春から育てていたパクチーに花が。 

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鎌倉の庭から挿し木して持ってきたアジサイの葉が大きくなってきました。花がつくのは来年?

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近所で見つけた野イチゴ。 

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こちらも野イチゴ...かと思いきや「コウゾ(楮)」というらしいです。 

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5月に実家からもらってきたブラックベリーから葉が出てきました。 

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数日後。すごい勢いで伸びます。地植えしちゃダメと言われるくらい増えるらしいですね、、。来年実るかなぁ。

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去年種から育てたコットン。それで取れた種をまいたらこんなに元気に発芽。

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あじさいの季節がやってきました。 

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娘と散歩したときの。自撮り難しい... 

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近所にレモンの木がありまして、なりだしたのですが―― 

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伐採されてしまいました....悲しい....

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さあ、まもなく夏本番。

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つづきは後ほど。


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【release】

●現在新作をレコーディング中です。
  別ブログ「大森元気の制作日誌」随時更新中。

●自主レーベル10周年&大森元気30代を総括するbest盤
  『メランコリー OOMORIGENKI 2009-2018 BEST』 発売中
現在はライブ会場&通販にて購入可。→こちらから
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【live】
決まり次第お知らせします。
音源が完成したらもう少し頻繁にやりたいなと思っています。
お誘いもお待ちしています!

【works】
現在全国公開中 映画嵐電」(らんでん)
(監督=鈴木卓爾/主演=井浦新/音楽=あがた森魚
あがた森魚によるエンディングテーマにコーラスで参加しています。

 

 

 

 

 

 

僕のギターヒーロー達(後編)

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前編アップ後に少々追記しました(→伊勢正三氏のくだり)。僕のギター史に彼のエレキは必須です。

さて。というわけで今回は後編です。新しい方向性の模索。


はっぴいえんどの変化とシティ
前編でも書きましたが<歪んでいて、ブルース系の爆音ギター>がライブ時の僕の基本でしたが、音源は別物と考えていて、音を重ねるにあたり別のアプローチも常に探っていました。

はっぴいえんどは初期のラウドでサイケな感じが好きでしたが、後期やソロワークスもすぐに好きになっていきました。ストイックでファンキーな音楽へ。いわゆる「シティ」と形容される音楽的指向。キャラメルママ/ティンパンアレイの参加作品群やシュガーベイブなどもその流れで。

とは言えそのあたりの音楽は、リスナーとしては好きでしたが雰囲気でしかコピーできなかったですね(苦笑)。演奏の上手なフォロワーは周りにたくさんいたし、自分たちはそこじゃないなという気持ちもあったかな。いいとこ取りくらいでいいかなと(笑)。


Happy End - 抱きしめたい (Dakishimetai) LIVE!

初期の曲も新しい解釈で披露されたはっぴいえんどの解散ライブ。歪みが抑えられ、グルーヴが変貌したアレンジはとても新鮮。


南こうせつ氏のバックバンド(Dig it / Dr.K project)
以前の記事で書いたように、僕は小学生の頃から南こうせつ氏に熱中していました。

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70年代のこうせつ氏は、Gt-水谷公生、Ds-田中清司、Ba-武部秀明、Key-渋井博という名だたるスタジオミュージシャンによるバンド(“Dig it”と名乗っていた)を率いていました。「スタジオミュージシャンっぽさ」と「ドタバタのロックバンド感」が同居していて、ものすごくカッコいい。ライブ盤とか特に最高で、今でも繰り返し聴きます。(水谷氏はキャンディーズなど、田中-武部両氏のリズム隊は拓郎「live’73」でも聴けます。)

こうせつ氏をリアルタイムで追いかけるようになった90~00年代は、Dr.Kこと徳武弘文氏が率いる“Dr.K Project”がバックを担当するように。(バンド単体のときとこうせつバンドのときでメンバーに若干の違いがあるようです)。Dr.Kのギターは水谷さんとはまったく違うアプローチで斬新に聴こえました。当時中学生の僕はもっとコテコテで激しいギターのほうが好みでしたが、だんだんハマッていき、自分がバンドをやる頃には勝手に師匠と呼ぶほどになっていました(笑)。

いい動画がなかったので貼っていませんが、90年代~2000年代初頭のこうせつ氏のアルバム(ほぼ毎年発表)にすべて参加しています。こうせつ氏以外にも数々のミュージシャンに参加しているDr.Kですが、こうせつ氏の楽曲との相性は独特のものがあったように思います。曲を殺さず、かつ化けさせる。言わば化学変化だと思います。


◆徳武弘文あれこれ
そんな徳武氏。70年代から今日に至るまで、泉谷しげるブレッド&バタームーンライダーズ大瀧詠一吉田拓郎南こうせつ、近年の細野晴臣、そして自身のバンド「ラストショウ」やベンチャーズ関連のコラボ、数々のCM曲などでも活躍し続けています。

こちらは吉田拓郎氏の78年の音源から。徳武氏のストリングベンダー(後述)のプレイがカッコいい!


虹の魚


こちらはカントリー全開なアプローチで2011年のムーライダーズ参加時。ああカッコ良すぎる..。


【再アップ】 moonriders  髭と口紅とバルコニー 【Live.2011】

カントリーリックをポップなメロディーにはめ込んでいく。彼とすぐわかる音色とタッチ。カントリーなんだけどカントリーじゃない曲にも適応できるし、それがまた何というか曲をぐっとポップにすることができるんですよね。


残像カフェ時代のDr.Kオマージュ
ラウドに弾いていた残像カフェ時代でしたが、わりと初期から徳武氏のオマージュには挑戦していました。

2nd収録「さよならナンバー」、3rdの「3月のシーン」「OURLIFE」「やっぱりあえなかった」の4曲でDr.Kモデルのストリングベンダーに挑戦しました。 「ストリングベンダー」とは、ペダルスチールの効果を出せる装置のことで、これがテレキャスターに付いているDr.Kモデルが98年くらい?に発売され、それを運よく購入していたのです。僕が大学生のときでした。


残像カフェ - 3月のシーン

スライドでもチョーキングでもないニュアンスで音がぴよーんと上がっているのがベンダーの奏法。

Dr.Kテレキャスターは限定生産で、再発時にはベンダー無しになってしまいました。採算の問題もあったのかもしれませんが部品が生産終了だったようです。弾いている人はときどき見かけますが(鈴木慶一氏、白岩萬里氏、石本聡氏etc)中古市場でも見ることはなく。よくぞ買っておいてくれた!と当時の自分を褒めたいです(笑)

あのとき無理して買っていなかったら残像カフェも、その後の音楽的指向も、もしかしたら人生まで変わっていたかもしれません....と書くと大げさだけど、でも本当だよなあ。

※ちなみにDr.Kモデル以外にもベンダー付ギターは流通しているのですが少しタイプが違います。レバーを腰で動かすDr.Kモデルに対して、一般的なベンダーはストラップピン部分と連動になっており、当時の僕は演奏のアクション中に音程が変わってしまうという難点がありました。

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正規録音でベンダーを使ったのは前述の4曲だけでしたが、カントリー的な奏法や、オールディーズっぽいフレーズ、音色・トーンなど、徳武氏のギターのフレイバーはあちこちでオマージュしています。“花と路地”や、人のバンドで弾く時にも重宝しましたね。


コモンビルと同世代のカントリーロック
ギタリストであればみんな知っているDr.Kですが、同世代のバンドでこの感じを取り入れているバンドはほとんどなかったので、割とそれは積極的にやっていましたね。残像が評価されたのはもっと違う要素だったのでどこまで伝わっていたのかはわかりませんが、、。 


コモンビル Live Ⅱ 2001.1.11

ベンダー奏法を取り入れた「OURLIFE」という曲を残像で録音したときに反応してくれたのが尊敬する先輩、コモンビルの玉川さんでした。

当時独自のカントリーロックを強烈に鳴らしていたコモンビル。exヒップゲローの玉川さんと故・西山君(fr.初恋の嵐)によるダブルソングライター体勢の1stが特に好きでした。玉川さんの超絶カントリーギターと村中さんのペダルスチールの掛け合い、やばかったなあ。でも楽曲自体はキャッチーで、玉川さんと西山君2人のボーカルの対比もよくて。本当最高のバンドでした。

玉川さんは間違いなく僕のギターヒーローの1人でしたね。いつもニコニコしているのにいまだに緊張して話せません(笑) それから初恋の嵐も、西山君が急逝しなかったら多分もっと密に絡んでいたのではないかと思うのです。ていうかそうさせて欲しかったバンドでした。レーベルも一時同じだったし、編成も音楽性も共通点が多かったので。もっといろいろ話したいと思っていた矢先の急逝でした。


◆自分の新しいプレイスタイルの模索
さて、Dr.Kに話を戻すと、今自分が作っているアルバムでも行き詰ったときにヒントになったのがDr.Kのスタイルでした。今回はDr.Kに、エイモスギャレットを勝手な解釈で融合させてみたら?という恐れ多い挑戦をしてみています。


Maria Muldaur - Midnight At The Oasis

エイモスといえばこのギターソロ。こんなふうには弾けないし、狙えもしないけれど。あくまで雰囲気と気持ちだけ。


Amos Garrett "Sleepwalk" Japan Tour 2007

こちらのライブ映像はわりと近年で2007年。個人的に、動くエイモスを(画面越しだけど)観たのはこれが初めてで、衝撃でした。

モノノフルーツの稔くんとか、渡瀬くん(bjons、roppen、ex花と路地 etc)など、エイモスを彷彿とさせるギタリストが周りにいます。僕は全然そこまで追及できてないし、ライブで弾ける自信もないけれど、わずかでも自分のスタイルの一部に取り入れることができたら素敵だろうなあ。もっともっと練習しないといけませんね。。


◆出会う前と出会った後でまるで変わった高木克さんとの出会い
長くなりましたが、最後にもう一人だけ影響を与えてくれたギタリストを。

残像カフェからメンバーが抜けた2006年。僕1人になった時期にサポートしてもらった高木克さん(現 ソウルフラワーユニオン)。彼のギターは衝撃的でした。

僕の聴いてきた音楽とかぶる部分はそんなになかったのですが、それが逆に勉強になったし、弾きっぷりっていうのかな、コードを鳴らすときの潔さとスピード感。曖昧な音が1つもない感じ。硬い音なのに耳に痛くないトーンとか、本当にかっこよくて! 学ぶことだらけでした。


残像カフェ「めくるめく僕らの毎日」

高木さんと出会う前と出会った後では、自分のコード弾きのフォームや、弾くときの気持ちの乗せ方がまるで変わった気がします。ジャキーン!と弾ききる潔さ、かっこよさを知りました。全然比べ物にならないですけどね。


他にも、まわりの仲間達に教えられたことも多かったです。書き出したらきりがなかったのでやめときます。


というわけで、長々とお付き合いありがとうございました。
ライブのときは歌いながら弾くし、レコーディングを始めてしまうと“ギタリスト”というより“アレンジャー”っぽい気持ちになってしまうので、なかなか自分がギタリストだと自覚することは少ないのですが、書き連ねたようにこだわりはあるんですよね。それを形にすべくレベルアップしていきたいものです。

現状ギターで食っていくことは難しいけど、練習なんていくらでも出来るはずだし、探求し続けることは大事ですよね。そして他の人ではなく僕に需要があるようなプレイスタイルを持てるようになったらいいなあと思います(思ってるだけじゃダメですが!)。ギターの旅、続きます。とりあえず、新アルバム製作中なので、楽しみにしてもらいたいです!


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