日々の残像VI〜音楽と暮らし〜

残像のブーケ/大森元気のブログ - since April 2019

10月宇都宮2デイズ振り返り(3) 3人でセッション〜インプロヴィゼーションと反戦歌「花はどこへいった」のこと

写真は頂き物です。


宇都宮2デイズ、3記事め(完結編)は2日目のアンコールセッションです。
(1) >> 1日目 あがた森魚サポート&オープニングアクト
(2) >> 2日目 小川倫生×大森元気ツーマン (w/凹川拓真)

「僕らはたぶん出会っていた」

前記事で書き忘れましたがこのイベントタイトルは「僕らはたぶん出会っていたvol.2」。同じ栃木県出身、時期は違えど母校も同じ2人。きっと街のどこかですれ違っていただろう、そんな意味を込めてつけたタイトルです。

企画者撮影、以下も動画以外すべて同

1回目は2015年宇都宮スノーキーレコードさんにて。こちらがそのときのセッションの様子。(このときも2人のMCはエンドレス状態でした笑)


www.youtube.com
前回の様子。2015年(スノーキーレコードさん)にて。

今回は場所のほうが先に決まっていたこともあり、悠日さんにて開催。2人の共演は7年ぶりとなりました。もちろん僕のサポートをしてくれた凹川拓真くんも参加(彼も栃木県出身です)、3人でのセッション&トークショーになりました。



春の芽吹きセッション〜サクラサク

「春の芽吹きセッション」という曲名は実は後日動画を編集するときに後付けしたものですが、コンセプトは演奏しているときから“春の訪れ”でした。

サクラサク」は僕の楽曲。この曲をやることは事前に決めていましたが、当日イントロの前にセッションブロックを追加しました。これはサウンドチェック時に小川さんのアイデアよるもの。

サクラサクが春の歌なので、春を予感させるような、花が少しずつ咲いていくようなそんな雰囲気でやれたらいいねと。

こちらがセッションの様子↓


www.youtube.com

サブスクの時代、しかも普段“歌モノ”をやっている僕なので、なるべくイントロは必要最短の長さで...と考えてしまうのですが(飽きられる・飛ばされると臆病になるのは嫌な職業病ですね...)、なので今回みたいにインストによるセッションを自由な尺で展開するというのは新鮮だったし楽しかったです。そういえばこういうアプローチって元々好きだったよなと思い出しました。

まるで2曲が1つになった“組曲”みたいになって、「サクラサク」の世界観を何十倍にも広げてもらった気がしました。

 

「花はどこへ行った」の意訳バージョン


もう1曲は反戦歌として有名な「花はどこへ行った」(When have all the flowers gone?) の意訳バージョンを演奏しました。

10年くらい前にもYOUTUBE上にカバー動画(音+静止画)をあげたことがあるのですが、そこから改めて歌詞を練り直しました。いくつかある意訳の中から、忌野清志郎氏のバージョンを元にしつつ、さらに自分なりに書いていったものです。

こちらが当日の演奏↓


www.youtube.com

 

花はどこへ行った 意訳Ver.
Where have all flowers gone? 

 written by Pete Seeger,Joseph C.Hikerson
 意訳(inspired) 忌野清志郎
 意訳 大森元気

野に咲く花はどこへ行った 
遠い昔の物語
野に咲く花は 少女の胸に
そっとやさしく抱かれていた

かわいい少女はどこへ行った 
遠い昔の物語
かわいい少女は恋をして
若者の胸に抱かれていた

その若者はどこへ行った 
遠い昔の物語
その若者は兵士になった
少女を残して旅立っていった

その若者はどうなった 
その戦争で 何を見た
その若者は戻らなかった
小さなお墓の土になった            

小さなお墓はどうなった 
長い年月(としつき)が流れた
小さなお墓に花が咲く
あたり一面 包まれていた

どこへ行ったの その花々は 
今も昔もくりかえす
野に咲く花は少女の胸に 
そっとやさしく抱かれていた

 

歌詞がどんどん進んでいくとまた頭に戻ってループするんですね。花→少女→若者→戦争→墓→花 というふうに。

「花を摘む」ニュアンスについては、やさしく摘むのか、むしり取ってなくなってしまった(=戦争の比喩)のか、どちらの解釈にもなりそうですが、清志郎氏インスパイアで前者を選びました。



反戦とライブの現時点のごく個人的なスタンス

アメリカで生まれた(ピート・シーガーが書き、歌詞がループするアイデアはジョーヒッカーソンの補作によるものとされている)この歌自体はずっと知っていたけど、ウクライナで書かれた短い詩が元になっていることを、この戦争が始まってから知りました。

有名なピーター・ポール&マリーのカバーや、日本では加藤登紀子氏やMISIA氏のカバーも記憶に新しく。今年春に日比谷野音で観た南こうせつ×杉田二郎×森山良子によるリハ無しカバーは感動で思わず涙があふれました。

そんな曲の原型が生まれたウクライナ。侵攻され戦争が始まった2022年でした。

戦争は良くないです。それは誰もがわかります。けれども色々な考え方や角度があることも事実。いつの国境線まで奪還すべきか。降伏していたとしたら死者数は少なかったのかそうでないのか。国民性や歴史・文化のこと。僕らの支援は反撃の財源にもなる。そして裏の意味もあるでしょう(金儲けとか代理戦争とか...)

いまの僕としては、ステージで1つの断定したメッセージを発するモードにはなくて。(そういう人たちを否定はしませんし尊敬しますが)。僕は今回のライブを反戦集会にするつもりはなく。けれど罪のない人たちがたくさん亡くなったことは事実で。

セッションで何をやろうかとなったときに、やはり2022年、そんな罪のない人たちの死や残された人々の悲しみを思いながら、ある種フラットに、祈るように歌いたいと思いこの歌を歌うことにしました。

実り多い2日間でした

そんなわけで、この曲だけはおごそかに演奏しましたが、それ以外は最初から最後まで楽しいステージでした。

また小川さんや凹川くんとやりたいし、悠日さんでも歌いたいです。前記事で書いたとおり古い友人や恩人ともたくさん再会できたし、東京からはるばる来てくださった方にも感謝してもしきれません。コロナ禍のなか本当に久しぶりに実家にも帰れたし。

そんなふうにたくさんの実りがありました。宇都宮ライブ2デイズ。ありがとうございました。また歌いに帰ります。



10年ぶりソロ・ワンマンライブあります

さて、お知らせしているとおり、2/4には約10年ぶりのソロワンマンライブがあります。たっぷり、でも詰め込みすぎないよう、楽しんでもらえるようなライブにしたいと思っています。1人でも歌いますが、サポートにみんみん(Key&Cho)参加してくれます。

さらにこの日のキュレーターは、ぼくが13歳のときから追いかけていたベーシスト・河合徹三氏。数曲一緒に演奏してくれるそうです。夢のような、いや夢の1つが叶う日ですから。是非みなさんお越しいただければと思います。有料配信もあります。ぜひぜひぜひ!

◾︎2023.2.4(土)※約10年ぶりソロワンマン
大岡山GOODSTOCK TOKYO(東京・大田区
※ワンマンライブ
"河合徹三プロデュースNext Generation 大森元気(残像のブーケ)”
大森元気ワンマン
サポート:みんみん(Key/Cho)
河合徹三氏とのセッションも!

open 18:30 / start 19:00 
前売¥3,000 / 当日3,500 (+Drink代)

日本を代表するベーシストの1人(南こうせつ、アリス、中島みゆき夏川りみ、ビギンなど)が毎回次世代アーティストや隠れたアーティストを紹介するマンスリー企画に出演決定。

憧れの氏から声をかけていただき震える思いです。
数曲なんと河合徹三とのセッションも予定。その他一部みんみん(鍵盤)がサポートしてくれます。
ソロワンマンはなんと約10年ぶりとなります。ぜひお見逃しなく!

>>詳細(GOODSTOCK TOKYOサイト)