日々の残像VI〜音楽と暮らし〜

残像のブーケ/大森元気のブログ - since April 2019

アンケート結果とセンチメンタルボーイ~残像への想い

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◆ブレ続けるブレなさ(褒め言葉として言われた)
先日の記事でも書きましたが、Twitterの機能を使って初めてアンケートをやってみました。

とにかく色んなことをやりたくなってしまう、けれどそれがどういうふうに映っているか全く客観的になれない僕の性格です。なのでこの10年くらい、戸惑ったファンの方や離れていった人もいたのだと思います。でもあれこれやっても、それぞれ好きと言ってくれた人が必ずいたので勇気づけられてきました。

まあ裏を返せばどれも正解だと思えてしまって、逆にどれが正しかったのかずっと分からないままとも言えますが(苦笑)。


◆アンケートで見えてきたもの
別に今悩んでいるとかではないのですが、少し前からよくTwitterで見かけていたアンケート機能のことを思い出して、軽い気持ちで始めた今回のアンケートでした。

質問内容は「新プロジェクト“残像のブーケ”に期待することは?」。期間は1週間に設定。こんな結果になりました。

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・センチメンタルな「あの頃」の感じ、残像カフェ
 ...57%

・最新の音楽シーンを意識したのもの、攻め、対峙する何か
 ...11%

・アラフォーや家族を持った世代にしみる歌詞の歌
 (追記欄でフォークロック系、フォーク系も含む)
 ...13%

・内容は関係なく聴く、または聴かない
 ...19%          (回答数:56票)


こうやって数字に出てくると本当に興味深いですね。結果が出てから考えれば「なるほどなあ」「まあそうだろうな」と思うけれど、やる前はどんな結果になるか全く予想がつかなかったのです。いやぁ本当、自己分析・自己プロデュースが出来てないですね、、、。


◆回帰の予感
今回の結果でアルバムの収録曲を変えたりとかはないし、集計結果にあまり左右されないほうがいいとも思うけど、かなり参考になったので今後の活動や制作の大きなヒントをもらえた気がしました。ご協力くださった皆様、ありがとうございました。

でも偶然というか、流れなんでしょうけど、なんとなく自分の中でフォークロックブームが落ち着いて、残像カフェの頃のようなセンチメンタルな感じ、甘酸っぱい感じというのはこの2年くらいの自分のテーマになっていました。今作っているアルバムもそのモードで来ています。(そうでない曲もありますが)


◆「残像」への想い
今回始動した「残像のブーケ」というプロジェクト名。それには結構な思いをこめて命名しました。残像という言葉をあえて使うことの意味。

少し前まで残像カフェの存在が大きいあまり、前進するために背を向けていたようなところがありました。今はそんなことないですが全く違うことをやろうと思っていた時期もありました。

輝かしい実績ではあるけれど、甘えてしまうような、振り切らなければいけないと分かりつつ。過去の栄光(という言葉はもっと売れた人が使うものですが)、それに似た感情?  すがるのはカッコ悪いとわかっているのに、すがりたい自分もいて。そんな誘惑といつも戦っていたような気がします。

そんな時期を経て、ちゃんと受け入れて再スタートするような気持ちがあります。ブーケと付けたのは、残像カフェのとき花のジャケが多かったということや、花を贈るみたいに作品を届けられたらというのも勿論あるんですが、花束って「ありがとう/おめでとう」と「さよなら」っていう両方のイメージがあって。引きずっていた季節にありがとうとさよならを言って旅立つ、そんなことを勝手に込めてみました。


◆このモードのはじまり
今から2年前の2018年。アルバムを録り始めようと思ったタイミングなのですが、久しぶりにバンド形態で何回かライブをして、そのうちの1回(下北沢Garage)は全曲残像カフェの曲でやってみようということがありました。

そのときなんとなく1周回った感覚があって。客観的になれたというか、まるで残像カフェのコピバンをやったような楽しさがありました。心が変にざわざわしない、意識せず普通に残像カフェの曲を楽しめたんですね。

それでその打ち上げではっきりと覚えているのですが、楽しめたと同時に気が済んだという気持ちになって、じゃあ次は何か?と考えたら、「残像のモードで新曲を作る」ということだと分かったのでした。

その次のライブ(三軒茶屋Grapefruits Moon)では新曲を数曲仕上げ、既存曲も新しいアレンジで臨みました。そのときに見えた気がしてレコーディングを始め、今に至ります。

残像カフェの曲を歌うことはこれまで何度もあったけど、そのモードで新曲を書くということをずっとしていなかった。気づいていなかったけどそんな気分になったのは本当に10年以上ぶりだったと思います。


◆未来進行形
同じ方法・モードを今に置き換えたら。進むために背を向けるのではなく、受け入れて、ともに進む。そんな感覚があります。同じメンバーではないしソロユニットではあるけれど、モードとしては「残像カフェの未来進行形」という気分でいます。

いま作っているアルバムを早く聴いてもらいたいです。というか気分的にはもうその次の曲づくりを始めたいですね。

そんなモードの背中を押してもらうためにアンケートをしたわけではなかったけれど、結果的に勇気づけられました。

ナカジこと中嶋佑樹君がくれた「何をやっても全部大森君になると思うから自由な姿勢で」という言葉も嬉しかったな。個人的な原点であるフォークだとか、アラフォーならではの歌詞なんてものは多分自然ににじみ出てきてしまうので、それはそれで認めつつ、もちろん新しい挑戦もしつつ、今残像っぽさを追求していったらどんなものが出来るのか?それは自分でもとても楽しみなアイデアです。

そうだ、その2年前のライブのとき、メンバーに「永遠のセンチメンタルボーイ」と言われていたのをいま思い出しました笑  



◆◇information◇◆
【News / Release】
・新プロジェクト"残像のブーケ”ホームページ公開
・初リリース曲「ぼくの愛する暮らし」MV解禁
・同曲コンピ参加 & サブスク解禁
 ※再生していただくだけでコロナ禍打撃店舗への支援収益となります
Youtubeチャンネルにて、セルフカバーシリーズ(不定期)スタート

【Live】
決まり次第お知らせします

【OtherWorks】
あがた森魚2019年アルバム『観光おみやげ第三惑星』複数曲にコーラスで参加
・2019年公開より1年以上今なおロングランを続けている映画『嵐電』(らんでん)(監督:鈴木卓爾/主演:井浦新/音楽:あがた森魚)エンディング曲にコーラスで参加。DVDのほかサントラも発売中。