日々の残像VI〜音楽と暮らし〜

残像のブーケ/大森元気のブログ - since April 2019

10月宇都宮2デイズ振り返り~(2)小川倫生×大森元気ツーマン、凹川君のサポートも素敵でした【写真多数】


写真は頂き物です(以下 印同じ)

宇都宮2デイズ、前日のあがた森魚サポートに続いてきまして2日目です。

この日は小川倫生×大森元気のツーマンライブでした。小川さんはソロで。僕は半分くらい凹川拓真くん(生ピアノ)に手伝ってもらいました。

おだやかなひととき~撮影

前日の帰りに続きこの日も小川さんの車で送っていただきました(大感謝)。到着後近くに公園を見つけたので一人のんびり過ごしました。

天気もよく10月の栃木にしてはとても暖かく。とてもおだやかなひとときでした。こういうささやかな時間って大好きなんですよね。

このとき定点で撮影した動画を後日「メランコリー~OOMORIGENKI 2009-2018BEST」のダイジェストムービーとして使用しました。(フィジカルの発売は2018年でしたが、翌週サブスク解禁のタイミングでした)

youtu.be
こちらがそのダイジェスト。静止画と思いきや遠くでいろんな人が現れたり消えたりしています。


サウンドチェック 感激からの事件発生?!

公園から会場に戻ります。かっこいい雲!meets 大谷石の蔵。栃木感!

凹川君とも合流。サウンドチェックで彼と初演奏。詳しくは下で書きますがとても感激しました。そんな中 事件が...。先日のブログを読んでくださった方はご存知のとおり、ハーモニカを外そうとしたら鉄製のホルダーがぽっきり折れた!!

これ折れるもんなんですね...。本番中じゃなくてよかったけど、なかなかくっつかなくてあたふたしました。針金と接着剤をお借りしてなんとか本番持ちこたえました。小川さん・PA音無さんありがとうございました。

凹川くんのピアノと初共演

撮影:企画者(以下+印も同じ)

サポートしてくれた凹川拓真君(おうかわ・たくま/fromみどりかわさん)とは、もともとは2018年あがた森魚サポートで知り合いました。その後しばらく会っていなかったのですが2020~21年頃?ちょうど僕が残像のブーケを始めたタイミングで当時配信リリースした曲を聴いてくれて突如僕の作品のファンになってくれました。(過去作品も網羅してくれました)

それが縁でアルバムリリース時には2度インスタライブ(対談)もやりました。話がはずみすぎてすごい長丁場になったのもよい思い出。

+
そんな彼とこの日初めての演奏しました。栃木県在住のため事前のスタジオ錬もなし、本当に当日のサウンドチェックで初めて一緒に合わせたのでした。予感はしていましたが、もう本当ばっちりで興奮しましたね。サウンドチェックで涙出ました。「ピアノアルバム作ろう!」と勢いで言ってしまった。

もちろん東京メンバーの鍵盤2人も僕にはなくてはならない存在なんだけど、凹川くんのグランドピアノ、2人とはまた違った魅力にあふれていてなんだか魔法をかけてもらえた気分でした。

*

凹川くんは鍵盤ハーモニカやカズーも披露。

 

セットリスト

*

小川倫生さんが先行で僕が後攻でした。小川さん、いつもながら本当に素晴らしかったです。(歌のないギターのみの演奏です)ギター1本でその空間の雰囲気が一瞬で変わりますね。宇宙だったり記憶の風景だったり、いろんなところに連れて行ってもらえます。

人柄も温厚で素敵な先輩です。でも音に対するこだわりは物凄くて僕のサウンドチェックでもたくさん助けてもらいました。そういう人間性からあの素晴らしい演奏が生まれるのだなあと痛感しました。

さて後攻の僕。セットリストはこんな感じでした。

●1.旅するように歌うのだ
●2.イツカノハル
●3.チェルシー
●4.まち
  5.恋のはじめの夜の長さよ
  6.拝啓、君は元気ですか?
  7.ナツノユメ
  8.ユメノアト(新曲)
  9.日なたにて
●10.ぼくの愛する暮らし

En.
◉11.サクラサク
◉12.花はどこへ行った(意訳ver)

●=with凹川拓真
◉=小川倫生+大森元気+凹川拓真

*

「拝啓~」は予定になかったのですが、小川さんの本番中にMCをあれこれ聞いていて「やろう!」と思い立ちました。昔ともに切磋琢磨していた、遠い町にいる友人に向けて手紙を書く歌です。

いやしかし、リラックスとナチュラルハイの混ぜこぜみたいな感じで。とにかく喋りましたね。50分くらいのセットリストでしたがアンコール入れたら2時間超えてました...。

 

MCしながら思い出し泣きをするなど

*

いきなり2曲目くらいのMCで、自分で話しながら泣いている瞬間の写真です(笑)。やばいなぁ(苦笑)

この話はどこかに書いたかなあ。こんな内容です。

高校時代、バンド禁止で。ていうか文化祭では禁止だったけどそれ以外でも一切禁止ってのは知らなくて。禁止って知らないからあるとき教室の後ろの黒板にワンマンライブ告知をしてしまったのでした。それを担任が見つけてしまって。

(担任の先生は今回の企画者氏と僕の共通の知り合いで、この日も会場に来てくれていた)。彼女は音楽好きで、話もわかる人だったけれど立場上ダメって言うしかなくて。

そこで僕らは何をしたかというと、内緒で決行するんではなく正当な方法で解決しようとしたんですね。まずメンバー全員の親の承諾を取って署名・捺印をもらい、当日の約束事みたいな文書も作って。未成年だけでなく成年も禁煙・禁酒にすることとか親が会場に同行するとか。

+

で、その上で職員会議にかけてもらった。前例もなく進学校ということもあり最初は厳しかったようでした。あとから分かったことですが、担任とともに学年主任がキーマンに。僕らは予想だにしていなかったのですが、彼が職員会議の場で大演説をしてくれたそうなのです。

「こんなに夢中になれることがあるのは素晴らしいこと。そして壁にぶち当たったときにズルをせずに解決する方法を考え、行動した。社会に出れば頑張っても努力が報われないことも多々ある。だから今くらいそういう生徒たちの気持ちや行動を評価して、成功体験を与えることも大事な教育なのでは?」(大意)そんなふうに熱弁してくれたようでした。

*

それでそのあとどのように決まったのかは分かりませんが、とにかくライブは認められたのでした。(そのせいで保護者だけでなく何人かの担任を休日出勤にさせちゃいましてすみません!)

学年主任がそんな熱く訴えてくれるキャラじゃないと思っていたし、本当に青春ドラマみたいで(頑固な先生が最後に味方になってくれた的な、王道だけど泣ける展開)嬉しかったなぁ。

....といういうことを話す予定ではなかったのですが、なぜか流れで話し始めてしまい、しかもあんまりうまく話せないまま先に自分だけ泣くという(笑)それが3つ上の写真です。

 

いろんな時期の歌を歌いました

+

企画してくれたH君はこの春に出たフルアルバム『残像のブーケ』を大絶賛してくれて、リリース当時もいろいろ感想だったり分析だったりをTwitterに連投してくれました。また最近でも2022年によく聴いたアルバムの1つに挙げてくれていました。

そんな彼の気持ちを汲んで、ほぼ全曲アルバムからというアイデアもあったのですが、バンドでないと再現しにくい曲があるということや、いま自分のモードに正直に選曲したいなというのがあり、アルバムからは4曲選びつつ、わりと色んな時期からセレクトしてみました。

+

アルバム曲以外では2つの方向があったように思います。

まずアルバム以降に自分が向いていた「自分なりのシティ」ということ。そして出来たての最新曲はナイアガラ的な感じもあり。(ナイアガラがシティかシティでないかという議論はとりあえず置いておきます)

そしてもう1つの方向として大森元気名義でアルバムを作っていた頃の曲がけっこう多かったです。上京ソング「イツカノハル」を初めとして、「まち」「チェルシー」「拝啓、君は元気ですか?」などなど。

これはやはり久しぶりの故郷ということもあって”街”の歌を歌いたいなという気分だったのが大きいですね。それって2013年~14年あたりの自分のテーマにしていたことだったのですが、帰郷するとやはりそのテーマに立ち戻っていきますね。

付随して翌週サブスクで旧譜が解禁になることや、そもそもソロの曲ってアコースティックでやりやすいということもあったり。

*

新曲も初披露。大枠は完成していましたが細かい部分や歌詞の一部はまだ作り直したりしていました。頑張って間に合わせました。(実はこのライブ以降さらに歌詞を悩むことになるのですがそれはまた後の話....)

オーソドックスではある。何かに似ているかもしれない。けど、歌詞は楽しんで書きました。9月にリリースした「ナツノユメ」と対になってるんですね。なのでタイトルは「ユメノアト」。

意外にキャッチーかもと思ったり思わなかったり。でもいずれにせよ今の自分的には好きな歌になった気がします。(当日のツイートを再編集)

+

 

チェルシー」というタイトル

*

チェルシー」についても書いておきますか。(先日の記事でタイトルの意味を次記事で書きます」と書いたので。大したことない内容ですけど笑)。

20代の頃、バイト先の飲み会でカタカナの名前を付けるみたいなノリになり。たまたま僕が「チェルシー」と名付けられた、それだけの話です。

この曲のタイトルにそれを採用した意味はあんまりなくて。これはMCでは言わなかったけど歌詞の主人公が(実話ではないにせよ)自分と重なるところがあったから、だった気もします。

発売は30代でしたが作ったのは20代のとき。こんな歌詞はもう書けないなあと思う一方でとても好きな歌だなあと、最近ひさしぶりに聴いて思って。それで歌ってみました。

+

偶然なのですが小川さんのレパートリーにも「チェルシーグリーンの日々」という曲がありこの日披露していました。(小川さんのMCをそのまま”天丼”したあとノリ突っ込みするという、いかにこの日の僕が饒舌だったかを物語る場面も)

話してるうちお菓子の「チェルシー」と「ミルキー」のCM曲がごっちゃになったり、凹川くんに「チェルシーさん」と普通に呼ばれ始めるうちに、大瀧詠一御大の”変名”が「ちぇるしい」だったことに気づいて恐れ多くなったり。何かそんな感じで思いつくままに話しまくっていました。


たっぷり歌い、喋りました

+

歌詞を何度か噛んだり、前述のとおりリハでハーモニカホルダ折ったり、全体的に喋りすぎたり、いろんなことが起こりましたね。極めつけは一番カッコつけなきゃいけない「日なたにて」のイントロ ド頭(前の曲から間髪入れずに入る流れ)でハーモニカと間違えてマイクをぶーっと吹く (しかも2回!) という大失態(笑)。おっちょこちょいにもほどがある苦笑。完全にハイになってましたね。

+

客席に親もいれば小・中・高それぞれの同級生や、高校時代のバンドメンバー、高校の恩師もいて。それだけ揃ってたら良いとこ見せたいと思うもので。(もちろんファンの方が一番大事ですよ。それはそうなんですけど)

小川倫生さんとの地元トークも話が弾みすぎて終わらないし。凹川君に「よく喋りますね」とステージで笑われた。

アンコールは3人でセッション

*

アンコールは全員でセッションしました。たっぷりMCをしつつ2曲演奏。

これについては長くなったので次の記事にしようかな。まさかの(3)に続きます。

+
あとから気づきましたが全員頭文字Oでした。
(左→右)凹川拓真、大森元気、小川倫生。

 

 

Information 


【Live Schedule】>>スケジュールページ
●2/4(土)大岡山(大田区)GOOD STOCK TOKYO
河合徹三presents 大森元気ワンマンライブ
約10年ぶりのソロワンマンです。是非お越しください。
サポート:みんみん(Key)、今回のオーガナイザーである河合徹三氏(南こうせつ中島みゆき、アリス、夏川りみ等々のベーシスト)とのセッションも予定!


【News / Release】
◆旧譜(ソロベスト盤)「メランコリーOOMORI GENKI 2009-2018 BEST」11/2配信解禁

配信ストア一覧

◆2か月連続デジタルリリース決定 第2弾「ナツノユメ」9/22解禁

 配信ストア一覧
◆2か月連続デジタルリリース決定 第1弾は8/24解禁、残像カフェのセルフカバー「夏の星座」
 配信ストア一覧
◆「残像のブーケ」1stアルバム好評発売&配信中
f:id:zanzow:20220315190107p:plain
全曲ダイジェスト>youtubeに公開中→こちら その他ティザー動画(×6)あり
◉CD 紙ジャケ仕様、歌詞&セルフライナーノーツ付
 OURLIFE MUSIC WebShopにて購入可
◉配信 各配信ストア一覧ページ→こちら

◆旧譜『君の街 僕の街』
配信解禁 & 収録曲から新たに「イツカノハル」リリックビデオ公開
f:id:zanzow:20220227211425j:plain
・「イツカノハル」リリックビデオ▶︎こちら
・『君の街 僕の街』サブスク各社リンク一覧▶︎こちら


【OtherWorks】
●2021年11月発売、RISA COOPERこと岡田梨沙のソロアルバムに1曲楽曲提供しました→特設ページ / 全曲Teaser動画
f:id:zanzow:20211110144838j:plain

あがた森魚 2013年~2021年複数アルバムにChoで参加しています。またライブも不定期でサポート参加中(Cho,AG,EG)
f:id:zanzow:20220217123407j:plain 

●2019年公開よりロングランを続けている映画『嵐電』(らんでん)(監督:鈴木卓爾/主演:井浦新/音楽:あがた森魚)エンディング曲にコーラスで参加。DVDのほかサントラも発売中。
f:id:zanzow:20220217123446j:plain

●「アートにエールを!」出展作品佐島由昭作品「遠くの窓からこんにちは」音楽を担当。YOUTUBEにてご覧頂けます。(同監督とは過去2作品でも提供しています)