日々の残像VI〜音楽と暮らし〜

残像のブーケ/大森元気のブログ - since April 2019

シンプルということ(は何て難しいんだろう)/今チャレンジしていることあれこれ

シンプルということ

5月投稿のSNSより。

シンプルということは、ほかの色んなジャンルにも言えることだと思うけれど、簡単に生まれたように見える、という側面がある。

(なので出来てしまうと大して苦労してないんじゃ?と思われる悔しさみたいな?そんなジレンマもあるんだけどそれはそれとして)

考えて、考えて、作っては捨て、トライ&エラーを繰り返し、不要な部分を削ぎ落とし、曖昧さや自己満足な部分を見つけ出し、またさらに直していく。そういう膨大な作業の跡が見えないものが本当にシンプルで、同時に素晴らしい作品な気もする。

もちろん凝りに凝ったものや、ひねくれたものや、頭の中どうなってるの?という種類の素晴らしさもあるので、全部が全部に当てはまるものではないけれど。

前回のフルアルバムが凝りまくったものだったので(でも軽く聴けるようなものは目指してはいたんだけど)、その反動というか、流れで今はシンプルなものを作りたいと思っています。

もっとも、シンプルと言っても即興性を重んじるような衝動的なものではなく、納得のいくシンプルさなので、冒頭に書いたみたいに結局たくさんのトライ&エラーを必要とする。その意味では凝りまくった作品と基本的に変わらないのかも知れないです。

それぞれ半分にしたものをくっつけて

さて。試行錯誤していた曲が1つ完成しつつあります(アレンジやレコーディングはまだ途中で、骨組みという意味での完成です)

Bメロは当初とまったく違うものを作り直した。サビも色んなバージョンを作った。最終的に選んだBメロとサビ。それをそのまま使うと長く、情報過多なものに思えた。そこでBとサビ、そのそれぞれを半分にして、それをくっつけてみたら感動的にハマった!これは感動でした。

こんな感じ。

B前半→使う

B後半→削除

サビ前半→削除

サビ後半→使う

試行錯誤してこそ見つかったシンプルさ。見つけてしまうとある種のあっけなささえ感じる。

天才は最初からシンプルなものが出来るのかも知れないけど、ぼくは引き続きこういうやり方で探していきます。

今チャレンジしていることあれこれ

別の日の投稿より。
去年夏あたりから「自分なりのAOR系」というテーマをたてて、今その方向でアルバムを作っているのですが、この春はそのほかにも課題にしてることがいくつかあって。こんな感じ。

◉Bメロを作らない勇気

スピッツ・マサムネ氏が「チェリー」のときインタビューで言ってました。今のJ-POPは多くの場合「A-B-サビ」という構成になっていて。でもBメロがなくてもヒット曲は作れる、そのチャレンジです、というような内容だったかと。

僕も長い曲が多いので、全曲ではないにせよこの挑戦をしたいなと。

◉Aを2回繰り返さない勇気

Aそのものの長さも長い上に、A-A'とそれをさらに繰り返す癖が昔からあって。AとAの間にイントロ入れる場合も多々。そうなるとさらに長い。サビまで2〜3分かかっちゃうのは売れ線とか抜きにしてもやはり考えものだなぁと。

◉サビを短くする勇気

4小節を2回やって(お尻だけ変えて)8小節にすることが多いけど、4小節で終わらせるサビが出来たらなあと。

◉Bメロとサビが一体化しているものを作りたい
それに似てるんだけど、Bメロっぽいんだけどサビも兼ねてて、サビらしいサビにもいかず、かと言ってAに戻ることもなく終われるBメロというか。

こう説明するとわかりにくいのですが、70年代(特に僕の愛聴しているフォークには)よくあって。B兼サビが8小節、(1コーラスまるごとでも16小節とか)で完結するような短さなのに名曲という。あの時代にはたくさんあって。すげーなぁと。

◉ Aも折り返しで展開させる

Aメロも同様で、4小節を2回やってお尻だけ変えるみたいなのを作りがちだけど、折り返しの部分から別の展開をしてみるということ。

そうすると Aメロ1回のなかで同じメロディが2回出てこないので立体感やドラマ性が出るのではと。

◉再利用?

あと今取り組んでいるのは、1曲のためにあーでもないこーでもないと何十種類もメロディーを作った断片たちを、せっかくなので2曲にわけてそれぞれ別の曲として成立させようとしてたり。


わかりにくくてすみません。そんなチャレンジをしつつ、基本シンプルに、そしてぐっとくるものを目指しています。わかりやすいんだけど、あざとく売れ線を狙うのではない。それは去年あたりからずっと考えていること。

歌詞は書けないなりに書きまくってて、駄作を作りまくるうちに見えてきたらいいなと。歌いたいことが今ないのかなぁ。でもそのうち見つかるでしょう。誰かとコラボもいいなと思ったりもしたけど、もうちょっと頑張ってみます。

 

Information 


【Live Schedule】
まもなく情報解禁1本予定

【News / Release】
◆まもなく情報解禁1タイトル予定
◆「残像のブーケ」1stアルバム 2023.4.12全国発売決定
f:id:zanzow:20220315190107p:plain
2022年春にオンラインショップ・ライブ会場・配信のみでリリースした1stアルバムが遂に全国流通決定です!
〔CD〕
紙ジャケ仕様、歌詞&セルフライナーノーツ付
全国主要レコード店 および OURLIFE MUSIC WebShopにて購入可
〔配信〕
各配信ストア一覧ページ→こちら

<全曲ダイジェスト>youtubeに公開中→こちら 
その他ティザー動画(×6)あり

◆旧譜(ソロベスト盤)「メランコリーOOMORI GENKI 2009-2018 BEST」2022/11/2配信解禁

配信ストア一覧

◆2022夏2か月連続デジタルリリース「ナツノユメ」

 配信ストア一覧
◆2022夏2か月連続デジタルリリース「夏の星座」残像カフェ楽曲のリメイク)
 配信ストア一覧

【OtherWorks】
●楽曲提供
2021年11月発売、RISA COOPERこと岡田梨沙のソロアルバムに1曲楽曲提供しました→特設ページ / 全曲Teaser動画

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

RISA LAND [ RISA COOPER ]
価格:2750円(税込、送料無料) (2023/3/9時点)

●コーラス他で参加
あがた森魚 2013年~2021年多数のアルバムにChoで参加しています。またライブも不定期でサポート参加中(Cho,AG,EG)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【送料無料】 あがた森魚 アガタモリオ / 浦島2020 【CD】
価格:3036円(税込、送料無料) (2023/3/9時点)


●コーラスで参加
2019年公開よりロングランを続けている映画『嵐電』(らんでん)(監督:鈴木卓爾/主演:井浦新/音楽:あがた森魚)エンディング曲にコーラスで参加。DVDのほかサントラも発売中。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【送料無料】嵐電 Blu-ray/井浦新[Blu-ray]【返品種別A】
価格:4356円(税込、送料無料) (2023/3/9時点)

●映画音楽
「アートにエールを!」出展作品佐島由昭作品「遠くの窓からこんにちは」音楽を担当。YOUTUBEにてご覧頂けます。(同監督とは過去2作品でも提供しています)