プレイリスト公開～「白い夏2014 (2023ver)」を配信リリースするまで

前記事でお知らせしましたとおり、残像カフェ時代の楽曲「白い夏」の2014年セルフカバーVerが、7/22(土)に配信となりました。

プレイリスト公開しました

Spotifyにプレイリスト作ってみました。

open.spotify.com

「白い夏 2014（2023ver）」配信リリースに合わせまして、現在配信中の残像カフェ、残像のブーケ、大森元気ソロの楽曲の中から夏っぽいもの、打ち込み系のもの、人気の高めのものなど、雑多ですが思いのまま並べています。

本当は夏ソングだけのプレイリストにしたかったのですが（たくさんあるんですけど）配信になっているものがあんまりないので気分で選んでいます。

配信のきっかけ

配信することはわりと突然思いつきました。リリースの1週間前のこと。
いま夏のアルバムを作っていることは何度か書いたとおりで。でも今年の夏には間に合わなそうだし、仮にシングルを出すにしてももう少し時間がかかるので、今回のタイミングでは何も考えていなかったのです。

でも夏の気配が近づいてくるとそわそわしてしまって。やっぱり何か発信したいと思うようになりました。そんなとき「あ、あのトラックがあるじゃないか」と思い出したのがこの「白い夏2014」でした。

そこから音のデータを探し (恐らく不調のまま放置中のHDDに入っているため楽器ごとのデータは見つからなかったもののWAV (非圧縮) で書き出したものがあった)、それをリマスタリングしつつ、少々手を加えてブラッシュアップすることにしました。

ジャケ画像もオリジナルのデータは見つからなかったけど当時のブログから拾って加工し、何とか形にしました。(圧縮されたものしかなく、差し替えた文字部分以外はよく見ると粗いです...)

そんなこんなで思いついた日から5日ほど。木曜夜にもろもろの準備が整い、金曜朝に音の最終チェック→朝のうちに登録作業を完了。その際一番早い解禁日として「翌日」が選択できたので、それにしてみたら日付が変わった時間（つまり15時間後）には多くのストアで配信スタートとなりました。このスピーディーさ、あらためてすごい世の中になったなぁ...と思いました。

まぁギリギリすぎたのでSpotifyなど一部ストアでは0時には間に合っていませんでした....これはこれで考えものなので次回からはもう少し余裕持つようにします....。

打ち込みのマイブームの頃

この楽曲のことを少し書いてみたいと思います。
2014年頃は残像カフェ解散後に組んだバンド「花と路地」が4年の活動の後に休止。そこで次の展開などを模索している頃で、突然Perfumeや中田ヤスタカ氏の諸作品にハマりまくる時期が到来、そこからしばらくはそれ系の音楽しか聴かなくなるくらいの志向の変化が訪れました。

その時のことは何度かブログでも書いたことがありますが、もう本当に人生で数回あるかどうかのハマりようで、一時的ということは分かっていつつもそれまで聴いてきたフォークやカントリーやロックの要素をすべて排除したい気持ちにすらなりました。

曲づくりにもそれは影響し、四つ打ちEDM的なもの初挑戦、打ち込みも──やったことはありましたがPCで本格的なものはそれが初で無我夢中で作っていきました。自分らしさをいったん全無視して「今までと違えば違うほどよい」をモットーに、ライブでもトラックを流しながらそれまでと違うスタイルで演奏しました。

www.youtube.com 全曲打ち込みの新しい形で臨んだライブのダイジェスト映像

カッコ悪くてもハマることの大事さ

そうふうに打ち込みで7～8曲くらい作って。その中に今回の「白い夏」のリメイクもありました。

今聴くと、いや当時からわかっていましたが、様になっていないなぁというのは自分でも分かります。特にダンスミュージックの世界ってセンスを必要とする。トレンドを採り入れたり、音色１つにしても「これはあの曲のあの音」ってわかる知識も必要だったりする。無限に近い選択肢、すべてにセンスが問われる。おまけに機材も限られたものしかなく。

けれども、そのときの衝動を絶対に無駄にしたくなかったのです。人がそこまで感情のすべてを塗り替えるくらい夢中になれることって、特に大人になってからは本当に稀なことだと思ったし、今でもそれは思います（数年前に突然乃木坂46にハマったときも似たようなスタンスをとりましたが周りはやはり困惑していたでしょう....）。

恥ずかしく映るかも知れない、けれどそこまでの情熱やエネルギーのほうが大事。だから振り切るだけ振り切って作品に反映することで何かが生まれるのでは？と思ったのでした。

ちなみにその後EDMどまんなか的なものは作らなくなりましたが、そのとき試行錯誤した打ち込みの経験は今でもフォーク系/バンド系の制作にも生かされています。前回のアルバムではストリングスのアレンジにも役立ちました。そういう意味でもちっとも無駄ではなかったなと思います。

追加録音とリマスタリング

時を現在に戻します。9年前のそんなトラック、初心者の初期衝動には溢れているけれど、今回配信するにあたりやはりいろいろ直したい気持ちがありました。

本当は楽器ごとの音色を変えたり、抜き差ししてリアレンジしたりということができればよかったのですが、既述のとおり楽器ごとのデータはなく、全部がまざった状態で書き出したファイルがあるのみ（WAVで残っててよかった...）。そこで、そのトラックにできる範囲でいくつかの手直しをすることにしました。

EQ（音域）調整、音圧、数か所に大胆なエフェクト、コーラス・キック(2種類)をあらたに追加して重ねる。イントロドラムの差し替え（2014年時はサンプリングだったので販売できないための対処）などなど...。

というわけで完成した新しいトラック。ぱっと聴きは2014年のアレンジですが、出来る限りブラッシュアップしました。

いつか最新版もしくはオリジナルの配信も....

本当はもっと今なりの解釈で再リメイクしたかったですね。データがないなら１から作るという選択肢もありましたが、それは今じゃない気がしました。今は新しいアルバムに集中したいので、それをやり始めると1か月くらいは取られてしまうことが予想されるし、気持ち的にも前を向きたかったので。

（あ、でもちゃんと今の形でリメイクできるならアルバムに入れる選択肢もあるよなぁと後から少し思いました。夏のアルバムというコンセプトも満たしているし。うーんでも、過去の力を借りすぎるのもなぁ..とかも思うし、まぁそれは今後検討してみます）

もちろんオリジナルバージョン（残像カフェの演奏）も本当配信できたらいいなとは思います。権利の関係がいろいろあって実現はまだ先のようです。もったいない気持ちと、熱望してくださる方々には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、、いつか実現できたらと思います。それまではこっちの2014バージョンを楽しんでもらえたらと思います。ひとまず1年は聴けますし、再生回数によっては更新も考えています。

蛇足になりますが、「白い夏」（残像カフェバージョン）についてあれこれ語った記事を以前書いたことがありますのでこちらもよかったら読んでみてください ↓

kitakamadays.hatenablog.com

さて。新作の制作に戻ります。

すでに5月には十分な数が揃っていたのですが、よりよい作品にするためほかのタイプの曲をいろいろ書いたり、歌詞やアレンジをあれこれ煮詰めたりしています。（混迷ともいう...いや言いたくない....）

先行で配信シングル？と何度か書いていますが、まだ決定ではなくて検討段階。なので何とも言えませんが気持ち的にはできたらいいなと思っています。ブログ・SNSなどチェックしていただけたら嬉しいです！ライブもそろそろ発表できそうなので、そちらも続報お待ち頂けたら！

Information

【Live Schedule】
まもなく情報解禁1本予定

【News / Release】
◆「白い夏2014 (2023リマスタver)」7/22配信リリース

各配信ストア

◆「残像のブーケ」1stアルバム 2023.4.12全国発売決定

2022年春にオンラインショップ・ライブ会場・配信のみでリリースした1stアルバムが遂に全国流通決定です！
〔CD〕
紙ジャケ仕様、歌詞＆セルフライナーノーツ付
全国主要レコード店および OURLIFE MUSIC WebShopにて購入可
〔配信〕
各配信ストア一覧ページ→こちら