日々の残像VI〜音楽と暮らし〜

残像のブーケ/大森元気のブログ - since April 2019

ミュージシャンの父より/縁切寺と北鎌倉のこと 【動画シリーズ 5月(1)】

f:id:zanzow:20210726125653j:plainSNSや日誌ブログは更新していましたが、こちらのブログの更新がだいぶ空いてしまいました...。気にしてくださっている方がいらっしゃいましたらごめんなさい。

日常のこととかまた書いていければと思っていますが、ひとまず弾き語り動画シリーズのまとめが溜まってしまったのでそちらを先に更新しようと思います。

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週1~2本ペースで公開している弾き語りシリーズ。そのテキスト欄には毎回文章も載せています。どうしてもyoutubeやIGTV(インスタ)ではゆっくり読んでもらうことも少ないような気もして。まあ特に押し付けがましく「読んでほしい!」ということでもないのですが、ブログとして残しておいたほうが後々ゆっくり読んでもらえることも多いのかなと思うので、過去分同様、転記しておきたいと思います。

曲にまつわるエピソードとか、勝手な想いだとか。そんなものを綴っています。読んでもらえたら曲自体の聴こえ方も多少なりとも変わるのかなと。


◾️ミュージシャンの父より南こうせつカバー)

こどもの日ということで本当はEテレの何かの歌とか歌ったら良かったのかも知れませんが、、。全然準備してなかったので先日の「おまえが大きくなった時」からあまり日が経ってませんが再び南こうせつ氏のカバーです。

こちらは90年代に入ってからの楽曲。
会社勤めでない、肩書きも地位もない 1(いち)ミュージシャンとして何か子に伝えておきたいことは何か? 「あまり大袈裟でない “おまえに” くらいのタイトルにしてもよかった」とこうせつ氏がインタビューで言っているとおり、説教臭さはなく、大らかなメッセージが歌われているところが好きです。

2009年に新しい歌詞で本人が再録していますが、内容は素晴らしくなっているのですが少しだけ理屈っぽさが増えてしまった気がするので (あくまで個人的感想です) 今回は最初のバージョンでカバーしました。 (CD化より前にはまた別の歌詞だったようで、その時その時で子どもに伝えたいことを変えながら歌っているのかも知れません)

フェードアウト中に娘に話しかけられてしまって少しあたふたしています。笑 この子にも自分の言葉でいつか歌を作れたらなんて思っていますが。うまい言葉が見つかるかなあ。

youtu.be

「ミュージシャンの父より」
performed by残像のブーケ(a.k.a.大森元気)
2021.5.5公開
written by 南こうせつ
original release:南こうせつ『帰れない季節』(1991)

◾️縁切寺(グレープ/さだまさしカバー)

2016年から2年少し、北鎌倉に住んでいました。山の入り口で、ほぼ源氏山でした。小6の修学旅行で魅せられて以来ずっと鎌倉や江ノ島が好きで、たびたび訪れたりしていたので、短い期間でしたがとても良い経験ができました。

電車で何時間もかけて訪れていた寺社や風景が徒歩圏内にあるというのは不思議な気持ちでした。

縁切寺」こと東慶寺もその一つ。さだまさし氏の歌詞に憧れて移住...というわけではなかったですが(失恋の歌ですし)もちろん頭の片隅にはありましたね。以前からとても好きな歌です。  

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あまりに有名なのであえて説明することもないかもしれませんが…。3年前「縁が切れてしまう」と泣き出した君が、いつか心変わりして別れを切り出す。そんな皮肉めいた運命を描いた名曲。

最近リスナーによるいくつかの解説を読んでいて成程と思ったものがありました。未練を断ち切れない主人公が、思い出をなぞるように縁切寺を再訪する。と同時に「そろそろ忘れなければ」「未練の気持ちを断ち切れますように」という思いからこの寺を訪れたのではないか? そんな思いから1枚きりの一緒の写真を納めに来たのだと。

僕はこの歌を知ってから31年になりますが、ずっとただの未練旅行だと思っていました。(歌を知った時の年齢が幼すぎた場合、深読みすることを忘れてしまうということが僕にはときどきあります)。成程そういう解釈もできるのだなあという発見でした。

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ちなみにこの歌の季節について。「紫陽花まではまだ間があるから」「今日のあの街は人影少なく」そんな描写がありますがいつの季節なのでしょうか。

多少なりとも北鎌倉に住んだ経験から言うと、桜、紫陽花、紅葉の季節はかなり混雑し、春・秋のハイキングの時期も多少は。でもそれ以外はだいたい閑散としていましたね。そういうところも北鎌倉が好きな理由の1つだったのですが。

今年2021年、関東以西では早くも紫陽花が咲いてしまいました。なのでタイミング的にはちょっと微妙になってしまいましたが、この季節に歌っておきたいと思いました。イントロまでコピーしたのは初めてで意外に難易度が高く、流石さだ先生!というところです。

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縁切寺
Performed by 残像のブーケ(a.k.a.大森元気)
2021.5.21公開
Written by さだまさし
Original Release:
・グレープ『コミュニケーション』(1975)
さだまさし『帰郷』(1986) 新録ver
& more live ver
 

 

◆弾き語り動画シリーズ(一覧ページ)はこちら

 

information 


大森元気(ex残像カフェ/花と路地)は「残像のブーケ」というソロプロジェクト名で2020年心機一転始動しました。

【News / Release】
◆20.12.24 アルバム先行 第2弾「boys&girls」期間限定デジタルリリース
・Trailer映像▶こちら
各サブスクへのリンクページ▶こちら

20.6.12 残像のブーケ初リリース曲「ぼくの愛する暮らし」参加コンピリリース
・MVつくりました▶ こちら
・各サブスクへのリンクページ▶こちら
※再生していただくだけでコロナ禍打撃店舗への支援収益となります

Youtubeチャンネルにて自宅で歌うセルフカバーシリーズ公開中。弾き語りシリーズ不定期更新中。

【Live】
20.8 残像カフェ10年ぶり再集結終了。ありがとうございました。
残像のブーケおよびサポート参加ライブは決まり次第お知らせします

【OtherWorks】
あがた森魚2020年アルバム『浦島2020』に2曲コーラスで参加

あがた森魚2019年アルバム『観光おみやげ第三惑星』複数曲にコーラスで参加
・2019年公開より1年以上今なおロングランを続けている映画『嵐電』(らんでん)(監督:鈴木卓爾/主演:井浦新/音楽:あがた森魚)エンディング曲にコーラスで参加。DVDのほかサントラも発売中。
・「アートにエールを!」出展作品佐島由昭作品「遠くの窓からこんにちは」音楽を担当。YOUTUBEにてご覧頂けます。