
2024年ふり返り、12/6にSNS投稿した内容にちょっとだけ追記して記事にしてみます。
引用が多いので長文になってしまっていますが、自分が音楽を続けていく上でとても大切な出会いだったので、割愛は最低限で書き記してみたいと思います。
自分が描きたいと思うものが一枚でも描ければ
「お客様の鼻息を覗いながら描くのではなく、自分が描きたいと思うものが一枚でも描ければ満足であり、例えその作品が最後の一枚だとして世間からなんと評されようとも自分は満足である」(田中一村/意訳) 引用元https://hukuro.techne.work/ 様
3週間くらい前だったかな。数日のうちに3つの言葉に出会いました。それぞれ別々の発信源だったのに、それは共通したことを僕に語りかけてくれて、ちょっと力をもらえたのでした。
冒頭に引用したのは、鮮烈な色彩と造形で独自の絵画様式を生み出した画家・田中一村の言葉(意訳)。
幼少期より神童と呼ばれ優れた作品を残しながらも画壇から離れ、労働をしながら資金をため、独り高みを目指した生涯。先日展示会にあわせてテレビで紹介されていて、恥ずかしながらそれで初めてぼくは氏を知りました。
「(略)私のゑかきの一生の最期の繪を描きつつある次第です。何の念い残すところもないまでに描くつもりです。画壇の趨勢も見て下さる人々の鑑識の程度なども一切顧慮せず只自分の良心の納得行くまで描いています。(中略)
私の繪の最終決定版の繪がヒューマニティであろうが、悪魔的であろうが、畫の正道であるとも邪道であるとも何と批評されても私は満足なのです。それは見せる為に描いたのではなく私の良心を納得させる為にやったのですから」 田中一村
友人達で展示会に行った人ちらほら。見てみたかったなぁ。
画壇を去り、評価も気にせず、ただただ自分の満足いく1枚を描き上げる姿勢。絵と商業音楽では違うかもしれないけれど、なかなか本当に難しいことだと思います。好きなことやってるのに結局人の評価や数字や採算を気にしてしまう自分をちょっと省みました。
人はそれぞれがそれぞれのところでしっかりやればいいんだ
次に紹介するのは先日(※2024当時)惜しくも逝去された詩人・谷川俊太郎氏のご子息・谷川賢作氏の投稿。
“いつか私がぼそっと「おれはあなたほど売れてないから....」と呟いた時「人はそれぞれが、それぞれのところでしっかりやればいいんだよ」とボソッとこたえてくれまた。” (谷川賢作氏Facebookより)
僕はもうあんまり人に嫉妬とかはないのですが、やっぱり同期のミュージシャンや友人の中にはテレビやラジオにたびたび出ていたり、日本を代表する音楽家になった人もいて、まぁ集客もそうですね、さまざまな友人達の活躍を目の当たりにすることが日常的にあります。そんなとき自分の不甲斐なさを痛感することはよくあります。
その向かう先が「自分自身の作品」や「演奏」や「活動の仕方」といったものに対する納得度ということならばよいのですが、「人と比べて」ということになればあんまり健全ではない。(まぁそれをバネにするというのはそれはそれで大事なことかも知れないけれど)。
そんなのはまぁ慣れてしまったところもあったり、ライブで温かい言葉を頂いたりすればそのときはすっと引っ込むけれど (だから僕にはライブが必要だ!)、日々悶々としているとそんなネガティブな気持ちになることも時々はありますね。
谷川賢作さんが書いてくれた谷川俊太郎さんの言葉は、シンプルだけどとても響きました。
おごらず人と比べず面白がって、平気に
もう一つ。これも同じことを言っているのだけど。樹木希林さんの言葉です。本木雅弘さんがテレビで話していたのを偶然見たのですが、難役に挑むかどうかで悩んでいたときに 妻・也哉子さんから聞いたという、希林さんの言葉。
「妻の也哉子がいつも母から言われていた言葉が『おごらず、人と比べず、面白がって、平気に生きればいい』っていう…。
何事も面白がるのが樹木さんの肝(きも)ですよね。すべて良かったという方向に持っていくのが面白がるってこと。ダメさも認めて、それを面白がるってことにつながる。
『平気“で”生きる』だと開き直るみたいに聞こえるけど、『平気“に”生きる』は他人の評価とか大半の基準とかに乗るんじゃなくて、ブレずに自分の信念、自分が思うところに従っていけば、アピールすることなく、平気にごく普通にこれが自分ですって姿勢でいればいいのよって」 (番組をまとめたネットニュースより引用)
何のために歌うのか?
そんな3つの言葉。なんか自分のタイミングとかもあって、すごく力をもらえました。自分から探したわけでもなく、自然に、しかも近い時期に流れてきたので、ちょっと啓示的にも思えました。
♪ 自分に何ができるのか?
聴いて欲しくて歌うのか?
褒めて欲しくて生きるのか?
それで誰かに届くのか?
(残像のブーケ「旅するように歌うのだ」)
これは自分の歌ですが。
なんのために音楽をやっているか。
もちろん音楽そのものが好きだからやっているわけで、てことは自己満足のためにやっているとも言えるのだけど、同時に、聴いてもらいたくてやっている。だから厳密には芸術家とは違う。芸術でありたいと思いながら、人気商売でもあるので。
だからときには弱気になったりするけれども、無理に売れ線を書いているわけでもあるまいし、あれこれ気にせず、どっしり構えていればいいんですよね。まぁ採算ということは考えないと続けていけないですが...。
うだうだ書くことは多いですが、同時にかなり呑気なところもあるので、いつも悩んでいるわけではないんです。でもときには悶々とする。そんなとき今回のことばたちを思い出して、作り続けていけたらと思ったのでした。
おまけ(同時期の投稿より)

11/28投稿より
透けるように、光るように
落ち葉。
日々に追われている。
少し立ち止まって考える時間があるといいな。
Information
【Live Schedule】
決まり次第お知らせします。
【News / Release】
■3曲入Sg「ユメノアト」8/1 リリース(配信)
■6曲入EP『君と歩いた夏』2024.8月リリース(CD/配信)
■「残像のブーケ」1stアルバム 2023.4.12全国発売
2022年春にオンラインショップ・ライブ会場・配信のみでリリースした1stアルバムが遂に全国流通開始。
〔CD〕
全国主要レコード店 および OURLIFE MUSIC WebShopにて購入可
〔配信〕
各配信ストア一覧ページ→こちら
<全曲ダイジェスト>youtubeに公開中→こちら
その他ティザー動画(×6)あり
【OtherWorks】
■楽曲提供
2021年11月発売、RISA COOPERこと岡田梨沙のソロアルバムに1曲楽曲提供しました→特設ページ / 全曲Teaser動画
■コーラス他で参加
あがた森魚 2013年~2021年多数のアルバムにChoで参加しています。またライブも不定期でサポート参加中(Cho,AG,EG)
■コーラスで参加
2019年公開よりロングランを続けている映画『嵐電』(らんでん)(監督:鈴木卓爾/主演:井浦新/音楽:あがた森魚)エンディング曲にコーラスで参加。DVDのほかサントラも発売中。
■映画音楽
「アートにエールを!」出展作品佐島由昭作品「遠くの窓からこんにちは」音楽を担当。YOUTUBEにてご覧頂けます。(同監督とは過去2作品でも提供しています