日々の残像VI〜音楽と暮らし〜

残像のブーケ/大森元気のブログ - since April 2019

栃木県民の歌と県民性について勝手な考察/Rain(大江千里・槇原敬之・秦基博カバー)【動画シリーズ6月(3)】

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◾️Rain(大江千里槇原敬之秦基博etcカバー)

雨の日に公開しようと思っていたのですがしばらく晴れの日が続くみたいなので諦めてアップします(笑)

大江千里氏は世代といえば世代なのですが(この歌がリリースされた88年には僕は10歳でした)当時僕は流行りの音楽全般に疎かったので知らないまま大人になっていきました。

槇原敬之氏をはじめいくつかのカバーバージョンがあることを今回調べていて知りましたが、僕が知ったのは2013年、秦基博氏のバージョン。新海誠氏の映画『言の葉の庭』に使用されヒットしたときで、以来雨の時期になると毎年ラジオでも頻繁に流れるのを耳にします。なので若い世代では秦氏のイメージが強い人も多いかと思います。

Bメロで転調したかと思うと、またすぐ転調して元のキーに戻る。音楽理論でいえばそこまで珍しいことではないですが、構成・コード感・メロディーの組み合わせの妙でとても新鮮に聴こえ、聴き慣れるまでは毎回はっとさせられました。(そのインパクトを今回のカバーでうまく伝えられていたら良いのですが...)

音楽的な斬新さとともに、「転調の瞬間で歌詞の時系列が進む」(Wikipediaより)となっているそうで、なるほど音楽とともに歌詞の世界観もろとも印象をがらりと変えていくという、そんなドラマチックな工夫が凝らされているのですね。さすがです。

原曲、槇原氏のカバー、そして秦氏のカバー。それぞれに良さが詰まっています。大江千里氏のバージョンは歌詞に忠実にどしゃぶりの感じ、ぼくが今回参考にした秦氏のバージョンのほうはもう少しやわらかい雨、メランコリックな雨の街の匂いを感じられるような印象を受けます。 あ、それって『言の葉の庭』で描かれた新宿御苑の緑のイメージということか。映画が歌を引き立て、歌が映画を引き立てている、そんな相乗効果。また映画も観かえしてみたくなりました。

今回1つ心残りは1番終わりの「フフ〜」の1回目を歌い忘れてしまったこと。ファンの方々すみません。

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「Rain」
perfoemed by 残像のブーケ(a.k.a.大森元気)
2021.6.8公開
Written by 大江千里
Release:
 Original ver:大江千里『1234』(1988)
Cover ver:槇原敬之『Listen To The Music 3』(1998)
       秦 基博『言ノ葉』(2013) etc


◾️栃木県民の歌(県歌)

6月15日の文字を見ると自然に「県民の日」と気づいてしまうのは僕が ”愛県心” が強いのか、それとも栃木県民の特徴なのか。

そういえば「千葉県民の日」も同じ6/15で、そちらは学校が休みになるんですね。栃木は普通に授業ありました。それなのになぜこんなにも覚えてるんでしょう。 まあそれはともかく「県民の歌」を歌ってみました。

 *

魅力度全国ワーストだったりとか、”残念な県”的ニュアンスで最近よく話題になる栃木県ですが、栃木出身アーティストとして声を大にして言いたい!栃木は魅力たくさんです。

日光、那須、足利、渡良瀬橋、いちご、宇都宮餃子、益子焼、佐野ラーメン、日光ゆば、かんぴょう(←マニアックだけど全国生産率99%のダントツ1位)、それ以外にも大谷石とか鹿沼土とか、蕎麦とか和牛とか鮎とかニラとかこんにゃくとか、寄木や彫刻屋台とか、レモン牛乳とか。偉人・有名人もたくさんいますよ(書ききれないので割愛)。県民性はどこかマイペースな印象?!訛ってるのに訛ってる自覚がなかったりする、愛され系の県民性(?)

 *

そんな栃木県民が愛する「県民の歌」。栃木県民なら結構みんな普通に歌えます。他の県の人からしたら驚くのではないでしょうか。今どうか分かりませんが僕らの頃は学校でよく歌わされました。「県民の歌をいきなり歌えるか?」というインタビューがあったら栃木はワーストどころか1位狙えるのでは?と個人的には予想しています。

学校で歌った(歌わされた?)歌の良さを大人になってから気づくということも多々あると思うんですが、この曲とても好きです。というか当時から好きでしたね。名曲ですよ。他の県の歌を知らないので比べようがないですが、栃木県の歌がこの歌でよかったと心から思います。そんなふうに思っている栃木県民が多いんじゃないかな。だからこそみんな歌えるのかも知れません。

 *

追伸
個人的に県民の日をさらに特別なものにしている出来事がありまして。僕がクラシック以外のポピュラー音楽を始めたきっかけは両親の聴いていたフォーク(直接のきっかけは南こうせつ氏)だということはあちこちで言っていますが、それが12歳のときでした。

しかしそれを遡ること4年、1986年の栃木県民の日のイベントとして県が南こうせつ氏にオファーし宇都宮球場にて野外ワンマンライブをやってもらったんですね。それに両親に連れられて僕は行っているんです。曲までは覚えていませんが、行ったときの光景は覚えています。

その数年後に僕の人生を変える人になるわけですが、何か運命的なものを感じました。そんな日が僕にとっての6月15日です。


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「栃木県民の歌」
performed by 残像のブーケ(a.k.a.大森元気)
2021.6.15公開
lyrics 岡きよし 
music 川島博 補作 栃木県県章・県民の歌選定委員会
famous ver by ダ・カーポ


 

◆弾き語り動画シリーズ(一覧ページ)はこちら

 

information 


大森元気(ex残像カフェ/花と路地)は「残像のブーケ」というソロプロジェクト名で2020年心機一転始動しました。

【News / Release】
◆20.12.24 アルバム先行 第2弾「boys&girls」期間限定デジタルリリース
・Trailer映像▶こちら
各サブスクへのリンクページ▶こちら

20.6.12 残像のブーケ初リリース曲「ぼくの愛する暮らし」参加コンピリリース
・MVつくりました▶ こちら
・各サブスクへのリンクページ▶こちら
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Youtubeチャンネルにて自宅で歌うセルフカバーシリーズ公開中。弾き語りシリーズ不定期更新中。

【Live】
20.8 残像カフェ10年ぶり再集結終了。ありがとうございました。
残像のブーケおよびサポート参加ライブは決まり次第お知らせします

【OtherWorks】
あがた森魚2020年アルバム『浦島2020』に2曲コーラスで参加

あがた森魚2019年アルバム『観光おみやげ第三惑星』複数曲にコーラスで参加
・2019年公開より1年以上今なおロングランを続けている映画『嵐電』(らんでん)(監督:鈴木卓爾/主演:井浦新/音楽:あがた森魚)エンディング曲にコーラスで参加。DVDのほかサントラも発売中。
・「アートにエールを!」出展作品佐島由昭作品「遠くの窓からこんにちは」音楽を担当。YOUTUBEにてご覧頂けます。