日々の残像VI〜音楽と暮らし〜

残像のブーケ/大森元気のブログ - since April 2019

2020年のうちに語っておきたかったこと(4)コロナ禍と“残像のブーケ”始動

「2020年のうちに語っておきたかったこと」、全4回にわたって書いてきました。今回で終わりです。(前記事はこちら→ 1 / 2 / 3 )

一応10大ニュース的な感じでカウントダウンっぽい形をとってきましたが、まあ優劣はあんまりないですね。とりあえず最後はやはりコロナ禍の中スタートした新ソロプロジェクトのあれこれです。


このプロジェクトはコロナ禍になって始めようと思ったわけではなく、ずっと準備していてたまたまスタートに辿り着いた時期がコロナのタイミングだったというだけです。とは言え影響はいろいろあったわけで、左右されながらのスタートとなりました。


【3】映像配信(新曲MV+セルフカバーシリーズ)
2020年はいくつか映像で作品を公開しました。

・「ぼくの愛する暮らし」のMV
3年のレコーディングから最初のリリース曲となった「ぼくの愛する暮らし」。このMVを自主制作しました。

自粛期間ならではの作品が作れないか?ということで、設定として「曲を作り、自宅から配信ライブをする」みたいなストーリーにしました。すでに撮影済だったレコーディング風景も役に立ちました。娘の登場は予定外でしたが歌詞の内容にもあっているのでそのまま活かすことにしました。

自宅で歌う「Self Cover Series」6月~9月まで(5作品)

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1回目の自粛期間だった春の時期。世界的ステイホームの流れで、自宅から歌う動画をアップするのが流行りました。その頃の心情はブログに綴りましたが、この時期に関しては自分が弾き語りで歌うことにあまり乗り気でなく、出足は遅れたし、チェーンメール的「うたつなぎ」に乗っかるのもあんまり良い気がしなかったのでした。

そんなことがあって、上記の「ぼくの~」のMV制作を挟み、6月から始めたのがこのシリーズでした。<気軽に家から弾き語りする>という周りの風潮から1歩離れて、複数の楽器を重ねて演奏するという形になりました。

【こちらから視聴できます ↓ 】
 梅雨入りのニュース
「六月」 
「白い夏(Acoustic version) 
「TASPO 2020」
「さよなら8月の太陽」

9月で更新が止まってしまいましたが2021年1月よりリニューアルすることにしました。(1本公開済)また別のときにでも書きたいと思います。


【2】「残像のブーケ」始動とリリース2曲

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当初の予定を大幅に超過して3年またぎでアルバムを制作していますが、やっとそこから6月に1曲、年末に1曲をデジタルリリースし、新プロジェクト名「残像のブーケ」を始動させました。

コンピ参加から残像のブーケ始動日が決まる
1曲目(「ぼくの愛する暮らし」)はよしむらひらく君が発起人となり制作されたコロナ禍支援コンピ『いちばん遅く いちばん長い』に声をかけてもらったことでリリースすることができました。そのタイミングで残像のブーケの名前も発表し同日始動。

 

★コンピ各サブスクへのリンクはこちら↓
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これがなかったら初リリースもプロジェクトのスタート自体ももっと遅れていたと思います。夏には残像カフェの再結成もあったから、タイミング次第ではスタートが半年単位で遅れていたでしょう。前記事に書きましたが、そうなれば「残像のブーケ」という名前もやめていたかもしれません。

そういう絶妙なタイミングの流れがありました。コロナ禍は本当にきつい出来事ですが、いいきっかけをもらえて、このタイミングで始動できて本当によかったと思います。

 
リリース2曲目はシングルで(タイトル変更すべきかのアンケートも)
2曲目は年末に「boys & girls」という曲をリリースしました。12/24クリスマスイブに解禁しようとしてこちらの凡ミスで解禁日がまちまちになってしまいましたが、、

★各サブスクへのリンクこちら↓

linkco.re

この曲のタイトル&一部歌詞についてはその少し前にSNSでアンケートを取ったりして、昨今のジェンター多様性という観点で色々と悩みました。

こちらに経緯やスタンスは書きましたので割愛しますが、賛成が大多数ながら、否定的な意見もあることは頭に置きつつのリリースとなりました。仮に少数意見を無視してリリースしたと映ったとしても弁明はできませんが、自分の中ではきちんと受け止めていたいと思います。

コロナ禍にこめた浮かれた歌
というか、そもそもただただ浮かれてるだけのカップルの歌なので特に「歌詞で何かを伝えたい!」とかいうわけではなくて。それに「踊り続けよう!」みたいな内容だから、このコロナ禍の中でタイミング的にどうなの?意味あるの?ということも考えました。

では何故この曲を選んだかと言えば、アレンジやサウンド、曲調的なことを優先したからでした。コンピ参加曲が大森元気の王道な感じだったので、2曲目となる今回はちょっと攻めるべきかなと。そこでサウンドやリズムが今までの大森元気には珍しいと思えたこの曲にしたのでした。 


【Trailer】「boys & girls」1st Album先行 デジタルリリース第2弾

意味ない歌詞、コロナ禍にふさわしくない歌詞と言いましたが、逆に捉えれば「恋の始まりのドキドキ感、魔法のような時間をこんな今だからこそ思い出そう!」という気持ちを込められると思ったのです。そう考えるなら、逆に今なのでは?と思うことにしました。

そこまでちゃんと伝えきれてないのでもっとプロモーション頑張らなきゃなと思っていますが。

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【1】コロナ禍
というわけで最後になりますが、やはり2020年と言えば1番はコロナですね。これに尽きると思います。

ぼく自身としては自分や家族に感染者は出ず、経済的打撃も少なくてすんだのですが(でも今後は分かりません...)、観客を入れてのライブが簡単にはできなくなったことや、リハーサルやレコーディングが気軽にできなくなったことはやはり大きな打撃です。あと長年利用していたリハスタがなくなってしまったこと、大好きなライブハウスがいくつか廃業したことも大きなショックでした。(グッドマンの復活は一筋の光でしたが)

年が明け、いま第3波の真っただ中。世界ではワクチンの接種も始まりましたが効果や副反応、変異型ウイルスの蔓延などまだまだ懸念材料はあり予断を許しません。一方で経済を止めることと助成金・協力金の不均衡、政治不信、状況への慣れなどから2度目の緊急事態宣言の効果も上がらないように思えます。

何が正しいか、どうしたらよいか。考え方は人それぞれだし取り巻く状況も人それぞれ。今回の記事で僕が「こうすべきだ」と言うつもりはありません。1つ言いたいとすれば、どんな行動であれ、各自がよく考えてすべきということ。

とにかく、早く収束することを祈るばかりです。そのとき音楽業界やライブの形がどうなっていくのか分かりません。まったく同じには戻らないでしょう。ですがとにかくそのときまで、頑張って生きて、また素晴らしいライブになるよう頑張りたいと思います。今の状況の中でも何ができるかもっと考えないとなあ。

 

ということで長々と失礼しました。次からはリアルタイム記事に戻ります。

 

 

◆◇information◇◆
大森元気(ex残像カフェ/花と路地)は「残像のブーケ」というソロプロジェクト名で2020年心機一転始動しました。

【News / Release】
◆20.12.24 アルバム先行 第2弾「boys&girls」期間限定デジタルリリース
・Trailer映像▶こちら
各サブスクへのリンクページ▶こちら

20.6.12 残像のブーケ初リリース曲「ぼくの愛する暮らし」参加コンピリリース
・MVつくりました▶ こちら
・各サブスクへのリンクページ▶こちら
 ※再生していただくだけでコロナ禍打撃店舗への支援収益となります

Youtubeチャンネルにて、自宅で歌うセルフカバーシリーズ不定期更新中


【Live】
20.8 残像カフェ10年ぶり再集結終了。ありがとうございました。
残像のブーケおよびサポート参加ライブは決まり次第お知らせします


【OtherWorks】
あがた森魚2020年アルバム『浦島2020』に2曲コーラスで参加

あがた森魚2019年アルバム『観光おみやげ第三惑星』複数曲にコーラスで参加
・2019年公開より1年以上今なおロングランを続けている映画『嵐電』(らんでん)(監督:鈴木卓爾/主演:井浦新/音楽:あがた森魚)エンディング曲にコーラスで参加。DVDのほかサントラも発売中。
・「アートにエールを!」出展作品佐島由昭作品「遠くの窓からこんにちは」音楽を担当。YOUTUBEにてご覧頂けます。