日々の残像VI〜音楽と暮らし〜

残像のブーケ/大森元気のブログ - since April 2019

飛鳥山からボクシングデイ〜あがた森魚イベントに参加

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画像引用元:あがた森魚Facebook

先日はあがた森魚主催「イナガキタルホ 祝☆生誕120年お誕生會」なるフェスに参加させて頂きました。

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三部構成となっており、

【一部】飛鳥山公園で、ライブやパフォーマンスを即興的に。
    後半は街へ繰り出しました。
【二部】北とぴあ(北区総合施設)に場所を移し、公園で出演した3バンドのライブ
【三部】同じく北とぴあのホールにてあがた森魚(バンド編成)ライブ

という流れでした。


振り返ってみます。

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王子の街はJR(京浜東北線)とともに都電(都営荒川線)も走っていました。

王子は乗り換え以外では初めてでしたが、学年の頃、都電が身近にあったので懐かしかったです。 

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「アスカルゴ」なる乗り物がありまして、無料で山頂まで連れていってくれました。そこまで高い山じゃないですがこれはわくわくしますね。

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画像引用元:北区ホームページ

↑アスカルゴの全貌。

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アスカルゴの中からの景色。あまり伝わりませんが... 

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公園の上に着きまして噴水広場に向かいます。 

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噴水広場からさらに登ったところはファミリー向けの公園になっていました。

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画像引用元:北区ホームページ

都電の車両(廃車になったもの?)もあったり、今回は見られませんでしたが3つの博物館もありました。

【北区ホームページ】飛鳥山公園へ行こう!!|東京都北区

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さてイベントが始まりました。

あがた森魚氏の敬愛するイナガキタルホこと稲垣足穂(1900−1977)。彼の120歳の誕生日を祝して彼の文章を朗読したり、出演者たちが即興的にライブをしたり、パフォーマンスをしたり。

上の写真は布をスクリーンに見立て、太陽の光で脚立を投影。AとA'という概念だそうです。脚立がAだとして、それを映し出したものはAではなくA'なのだと。

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晴天に恵まれたこの日。投影のパフォーマンスも曇りや雨では成立しませんでした。それも含め即興性の醍醐味あふれるこのイベントでした。 

f:id:zanzow:20201230064713j:plainあがた森魚+まわりの即興演奏に、ロックバンド円盤少女が対抗し、やがて近づいて呼応していきます。 

f:id:zanzow:20201230064826j:plainphoto by 左藤タク(マ)君(The Rolls)

あがた森魚ナンバー「サブマリン」が始まった頃には円盤少女にあがた氏やほかのミュージシャン達が融合。全員での大セッションとなりました。

僕のアコギは生音だったので全然聞こえずピアニカに持ち替え(写真右奥)

 

Twitterにも当日の模様がたくさん(公式がリツイートしているものを貼らせて頂きます)

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不思議そうに、でも最前列でガッツリ釘付けの少年少女。「どんな大人に育つのか楽しみです」という投稿も素敵だなあと。

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「サブマリン」に続いて「boxing day」。

この日の(そして新アルバムの)キーワードのようになっている「ボクシングデイ」は、スポーツのボクシングではなくて、BOXのほうの意味ですね。詳しくは失念しましたがプレゼントをもらえる日みたいな。

テーマ部分をエンドレスで演奏しながら公園を飛び出します。歩いて数分の音無川、そして王子の街へ。駅や商店街にも行きました。ゲリラライブの高揚感。

 

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都電の乗客の方々も不思議そうに見ていました。

 

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北とぴあに場所を移し、夕の部(3バンドのライブ)を経て、夜の部はホールにてホッピー神山さん、東谷健司さんを迎え、あがた森魚オンステージ。川畑さん・大森も半分くらいは演奏に加わりました。

最後は、昼・夕の部の面々も呼ばれて大団円となりました。

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北とぴあの控え室から。ホールはさらに高いところにあって夜景が最高でした。(写真撮り忘れまして残念)

昼夕夜と、本当にエキサイティングで濃密な1日でした。イナガキタルホへの愛、音楽や表現行為へのバイタリティ、人を巻き込んでいく勢い。公園や街なかで繰り広げる企画性とゲリラ性。それらすべての根源となる表現に対する貪欲さ。

そしてそして忘れていけない歌の力強さと詞曲の芳潤さとフットワークの軽さ。72歳だそうですが現役感を通り越して若手バンドと同じラインで楽しんでいる。

本当にとてつもないと改めて思いました。


今年はコロナでライブが出来ない・しにくい時期がほとんどでしたが、残像カフェの再結成とともに、1・2・3月、そして11・12月とあがたさんのライブに呼んでもらって素晴らしい体験をさせてもらえました。

ライブがしにくい状況だからこそ、演奏できる喜びを噛みしめたし、続けていくこと、考えて動き続けることの大事さを痛感することにもなりました。

それを教えてくれたのはあがたさんです。10年連続のアルバムも出し、シリーズ最後→ラストアルバム?→引退?の伝言ゲームのような流れで引退説も流れましたが一瞬でも彼を見れば、そんなのは日本で一番程遠いことがすぐ分かることでしょう。

来年もあがた森魚は歌い、表現し続けることでしょう。また声をかけていただけたら光栄だなと。元気と勇気をもらいに行きたい。そう願うばかりです。たくさんの人にぜひ目撃して欲しいと思います。



◆◇information◇◆
大森元気(ex残像カフェ/花と路地)は「残像のブーケ」というソロプロジェクト名で2020年心機一転始動しました。

【News / Release】
◆アルバム先行 第2弾「boys&girls」期間限定デジタルリリース(12/24)


【Trailer】「boys & girls」1st Album先行 デジタルリリース第2弾

★各サブスクへのリンクこちら→https://linkco.re/1RvC7aMb

残像のブーケ初リリース曲 「ぼくの愛する暮らし」MⅤ公開中


・同曲コンピ参加 & サブスク解禁
 ※再生していただくだけでコロナ禍打撃店舗への支援収益となります
Youtubeチャンネルにて、自宅で歌うセルフカバーシリーズ(不定期)更新中


【Live】
残像カフェ10年ぶり再集結終了。ありがとうございました。
残像のブーケおよびサポート参加ライブは決まり次第お知らせします


【OtherWorks】
あがた森魚2020年アルバム『浦島2020』に2曲コーラスで参加
あがた森魚2019年アルバム『観光おみやげ第三惑星』複数曲にコーラスで参加
・2019年公開より1年以上今なおロングランを続けている映画『嵐電』(らんでん)(監督:鈴木卓爾/主演:井浦新/音楽:あがた森魚エンディング曲にコーラスで参加。DVDのほかサントラも発売中。
・「アートにエールを!」出展作品佐島由昭作品「遠くの窓からこんにちは」音楽を担当。YOUTUBEにてご覧頂けます。