この記事は初出しとなりますが、3月にアップ予定で原稿を完成させていたものです。この少しあとに自粛期間となりなんとなくアップするのをやめてしまっていたものです。もちろんライブは感染防止対策をきちんと行ない、真剣に議論を重ね敢行したものです。クラスタの発生などはなく、僕の知る限りでは出演者・お客さん・会場から感染者が出たという情報も入っておりません。
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◆映画『嵐電』と高崎映画祭授賞式
2019年5月公開以来、全国を巡業するように公開され続けている映画『嵐電』(らんでん)。ブログでも何度も書かせて頂いていますが、音楽担当のあがた森魚氏のコーラスとして僕も参加させて頂いています。
TAMA映画祭(最優秀作品賞・最優秀主演男優賞)に続いて、高崎映画祭でも最優秀作品賞を受賞が決定していました。
その授賞式を含む高崎映画祭がいよいよスタートするタイミングでしたが、新型コロナの影響で上映は中止、授賞式もネット中継のみの無観客開催となりました。
▶【第34回 高崎映画祭 公式サイト】
◆前夜祭ワンマンライブ
授賞式のネット中継には僕は不参加でしたが、その前日に行われた「あがた森魚ワンマンライブ」にサポート参加してきました。
前乗りした鈴木卓爾監督・井浦新さんもアンコールで登壇!
今回はいつもにも増してあがたさんと有機的で熱い演奏ができたかなと。よくバンドマジックだとか化学変化ということが言われますが、そんな瞬間が何度もありました。
あがたさんは音源では相当に作り込みますが、ライブでは逆にその瞬間瞬間を大事にします。それゆえ変化自在なところも多々あるのですが、それに臨機応変に対応しながら、もつれ合っていくような感覚。最後はまさに熱狂。
会場となったSLOW TIME cafeさん
僕より上手いプレイヤーは数えきれないほどいますが、何度もライブを重ねてきた僕なりに(ならではの?と言っていいのかわかりませんが)アンサンブル、呼吸が出来つつあるのかなと。御大を前におこがましいですが、自分のこれまでと比べてみれば少なくとも自己新記録を更新したライブだったのではないかと思っています。
◆デュオ編成のときの新しいアプローチ
足元汚くてお恥ずかしい限りですが...今回は納得のいく音作り・音選びが出来たので自己満足で載せときます。
あがたさんのアコギと僕のアコギ、2本と2声だけのアンサンブル。生音っぽいフォークデュオ的なアプローチでも悪くないのですが、去年今年とサポート出演を重ねていく中で、最近は少し違う角度でアプローチするようにしていました。
理由の1つはあがたさんの曲にはいろんな表情があって、それを膨らませたいこと。もう1つはあがたさんのコードストロークが凄まじいほどの存在感やソリッドさがあるので僕のギターが完全に負けてしまうこと。主役はあがたさんなので別に負けてもいいのですが、いてもいなくてもいいようなレベルにまでなってしまうと意味がないなあと。もちろん他のやりかたでも対応の仕方はあるのでしょうが。
それらの理由から、エレキっぽいアプローチをしたくなったり、アコギでも空間系のエフェクトをかけて深みや広がりを出したりと、エレキとアコギの良いとこどりのようなセッティングを模索していました。
出るところは出、叙情的なところはロマンチックに、今回いろんな表情を出せたと思います。エレキと変わらないほどの歪みにディレイをかぶせて爆発するあがたさんを援護射撃した「サブマリン」や「佐藤敬子先生〜」は本当に熱かった!
◆16年ぶりの高崎の町 高崎を訪れたのは個人的には16年ぶり?でした。前回は自分のバンド・残像カフェでのライブでした。16年って。。「ひと昔」どころではないですね、、時は流れました。
そのときライブをさせてもらったFLEEZさんを偶然見つけました。今回の会場と近かったです。記憶では対バンだったメレンゲのメンバーと一緒に彼らの機材車に乗せてもらって帰宅した憶えが..。残像のほかのみんなはどうしたのかな。多分ぼくだけ電車で帰ろうとして終電逃したとかそんな感じだったのでしょう。(当時車移動がとても苦手だったのです)
立派な大木のむこうにあるのが高崎城址。会場から近かったのに16年前には気づかなかったな、、。
前回の記憶のほとんどはこのアーケードでした。駅前は駅ビルとかあってピカピカに開発されているのにほんの数分歩いたら相当なレトロっぷりで(失礼)、マクドナルドの外観とそっくりの「MIC」とか、廃墟みたいなお店とかもあって、駅前とのギャップに衝撃を受けたのでした。
16年たってさすがに新しいお店とかできていましたがまだ雰囲気は残っていましたね。3丁目の夕日とかそういう世界感の書店だとか中古レコード屋とか。昭和から売れ残っているであろう商品が埃かぶってそのまま売られていたり。逆にレトロ感を強みにするようなところもあってわくわくしましたが、商売的には大丈夫なのでしょうか...。
というわけで高崎のレポートでした。その後自粛期間となりライブのできない日々に突入していきます。嵐電の上映はまだまだ続くはずだったし、あがたさんも発売したばかりの新作のレコ発のタイミングでしたがそれも延期に。そして10年連続アルバムリリースのラストを飾る作品、どうなるのか?!という、そんな春でした。
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3月の下書きはここまでです。
8ヶ月経ちました。先日のDOMMUNEでの記者会見&ミニライブを経て、いよいよ春以来の大きなライブが明日(日付かわりまして今夜)開催されます。
11月18日(水)。渋谷CLUB QUATTROにて。100名限定来場&配信ライブとなります。僕も参加させてもらえることになりました。あがたさんは言うまでもないですが、ミュージシャン達も素晴らしい方々揃い。そんな中ともに演奏できて本当にわくわくします。頑張りすぎて空回りしないようにしよう(苦笑)
個人的な話ですがこの数ヶ月で自分の新しいプレイスタイルとかをだいぶ研究し開発してきたので、それが少しでも反映できればなと思っています。もちろんチームプレイですから、「自分が自分が」とならないように、全体として1つの音楽にならないといけないのですが、その中で自分らしさもうまく出していけたらなと思っています。
会場チケットはソールドアウトしていますが配信でもたくさんの人に見てもらえたらと思います。あがたさんのロマンチシチズムと溢れ出るパッションを味わってもらいたい!!!
◆2020年11月18日(水)
あがた森魚 ワンマンライブ『Go To 浦島 2020』
【時間】
open 19:00 start 20:00
【チケット】
前売 10,000円 ※お土産付+drink
(税込/全自由/ドリンク別/整理番号付)
【演奏メンバー】
東谷健司(C.Bass)
青木菜穂子(Pf.)
太田恵資(Vn.)
大森元気(Gt., Cho.)
南條レオ(Per.)
【問い合わせ】渋谷クラブクアトロ(phone:03-3477-8750)
【発売所】
チケットぴあ:0570-02-9999 (Pコード:189-357 )
ローソンチケット:0570-084-003 (Lコード:71922)
e+:http://eplus.jp ※スマチケ有
【配信チケット】Streaming+ 3,500円
*アーカイブ:2020/11/24(火)23:59まで
◆◇information◇◆
【News / Release】
新プロジェクト“残像のブーケ” 「ぼくの愛する暮らし」MⅤ公開中
・同曲コンピ参加 & サブスク解禁
※再生していただくだけでコロナ禍打撃店舗への支援収益となります
・Youtubeチャンネルにて、自宅で歌うセルフカバーシリーズ(不定期)更新中
【Live】
残像カフェ10年ぶり再集結終了。ありがとうございました。
残像のブーケおよびサポート参加ライブは決まり次第お知らせします
【OtherWorks】
・あがた森魚2019年アルバム『観光おみやげ第三惑星』複数曲にコーラスで参加
・2019年公開より1年以上今なおロングランを続けている映画『嵐電』(らんでん)(監督:鈴木卓爾/主演:井浦新/音楽:あがた森魚)エンディング曲にコーラスで参加。DVDのほかサントラも発売中。
・「アートにエールを!」出展作品佐島由昭作品「遠くの窓からこんにちは」音楽を担当。YOUTUBEにてご覧頂けます。