(1)の続きです。北鎌倉駅前の鎌倉街道から直角に折れる道を入り源氏山方面へと向かいます。瓜が谷(うりがやつ)という地名が残っているあたり、北鎌倉に住んでいた頃毎日かよった思い出深い道です。
9月の台風15号のときの記事にも書きましたがここで崖崩れがあり、しばらく通行止めになっていたと聞きました。僕が見た写真では樹木が倒れて道を塞いでいました(土砂も流入したかどうかは不明)。わきの山を登る歩行者のみの迂回ルートがあったようですが、停電も続いていたようで当時は本当に心配していました。
該当箇所は木の柵がしてありました。
僕らが引っ越したわずか7ヵ月後でしたから、自分たちが同じ境遇になる可能性は十分にあったのです。冷水シャワーと、大きく迂回する通行、再度崩れる心配など、、考えるだけでも気持ちが塞ぎます。同時に近所の人たち、我が家に次に入った人達(実は交流がありまして...)のことを思うと、本当に心配で気が気でありませんでした。
崩れた箇所の脇も竹の根っこが露出していました。やぐら(※)と思われる穴が1つだけ道沿いにあるのですがここは無事でした。
※やぐら...鎌倉各所にみられる素掘りの穴。ここは違いますがお地蔵さんが安置されていたり石壁に彫られていたりすることが多い
その近くの場所ですが分譲・建築計画の看板が立っていました。竹に囲まれた「これぞ北鎌倉」というような風情のある場所だったのですが、新しい家が建ってしまうのですね。
僕らが住んだ2年半の間にもいくつもの風景が様変わりしました。立派な古民家や小津映画に出てくるような木塀がなくなって新築住宅や駐車場になったり、崖を切り崩して土地販売用の更地になったり、、。
時代とともに風景は変わって行くのは当然だし、そもそも瓜ヶ谷津は山のあいだに田園の広がっていた地域なので、昭和の時点ですでに変貌は始まっていたわけですが...。やはり好きだった風景がなくなっていくのは少し寂しい気もします。
せめて好きでたまらない人が北鎌らしい家を建ててくれたらいいなと思いますが、開発業者や不動産のお金儲けになってしまうのはちょっと複雑だなあ。この考え自体も傲慢なのですかね...。
勝手に(少々オカルト的に)“ゲート”と呼んでいた場所。ここだけ道が狭くなってその向こうは田んぼの風景に。景色だけでなく空気が変わる気がします。ここ数年の僕のアー写もここで撮りました。
右手は美容室bigot papasさんで、よくブライダルの撮影にも使われたりするお店。晩秋には紅葉が圧巻です。
わずかに残った北鎌倉の田んぼの1つ。聞くところによると自然農法だそうです。
刈り取りは終わっていましたがまた生えてきていました。
いろんな花や野草が見られます。
まきついたツルが枯れたもの?
野草にもっと詳しくなりたいなあと思いながら引っ越してしまったなあ。今の町にもあちこちで見られますが、、、
ちょっと美味しそうです笑
ツワブキが咲く季節でした。近所や都会でも普通に見かけますが僕のなかではやはり鎌倉のイメージが強いです。鎌倉のときの庭や玄関先に生えていて、入居したときちょうど花をつけていたのです。
上り坂に入ります。まだ源氏山ではありませんが。 左側は谷になっていて「滝の谷戸」という古い名前があるそうです。
北鎌倉を出ることを決めた日から住民票を抜く日まで毎日撮影してSNSにアップしていた山。時間や天気はもちろんですが、毎日少しずつ色合いが変わっていきました。
地元の人と史跡マニアしか知らないであろう秘密っぽい場所。畑と田んぼの奥にやぐら群があります。
少し戻りまして途中から分岐する別ルートへ。ここも素晴らしい風景で通るごとに感動します。
色づく前のもみじ。今頃はたぶん真っ赤でしょう。
ここにも田んぼが残っています。
この階段を上れば葛原岡神社の裏手の入り口になります。
長くなってしまったので今回はこのへんで。
前記事で「葛原岡神社~銭洗い弁天へ」と予告しましたが次の記事に持ち越します(笑)
Information
【release】
●現在新作をレコーディング中です。
別ブログ「大森元気の制作日誌」随時更新中。
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【live】
ライブ決まり次第お知らせします。
音源が完成したらもう少し頻繁にやりたいなと思っています。
お誘いもお待ちしています!
【works】
現在全国公開中 映画「嵐電」(らんでん)
(監督=鈴木卓爾/主演=井浦新/音楽=あがた森魚)
TAMA 映画フォーラムにて最優秀作品賞&井浦新さんが最優秀主演男優賞を受賞!
あがた森魚によるエンディングテーマにコーラスで参加しています。