日々の残像VI〜音楽と暮らし〜

残像のブーケ/大森元気のブログ - since April 2019

僕のシティ~AORサイド/30年追いかけた河合徹三氏との出会い、そして共演~10年ぶりソロワンマン セルフレポ #2【写真多数】

※こちらは2月のワンマンの振り返りです。リリースパーティーは今週末に開催です。まだ終わってませんのでお間違いなく!

2月に行なわれた10年ぶりソロマンマンのセルフレポ、続きです。
今回は第二部。>>第一部はこちら(少し写真追加しました)

13年ぶりのピアノ弾き語り


photo by hideology (以下☆)

第二部のスタートはピアノ弾き語りから。ピアノだけで歌うのは多分13年ぶりくらいですね。2週間くらい前までやろうかどうか迷ってました。

始終笑顔の今回のライブでしたが、このときばかりは緊張した...。

いただきものです。(以下○印同じ方より)

ピアノでは2曲やりました。1曲目「群青色」は昨年の1stアルバムで初音源化されましたが、14年前のピアノ弾き語りでもやった曲です(その頃2回くらいやってその後はずっとやっていなかった)。

はちみつぱい的ワルツ曲。転調と分数コードが多くてなかなか難易度高め、歌のキーも高め)。気迫と緊張の入り混じったよくわからない熱が伝わったかと笑。

photo by 木下正樹 (以下●)

アドリブの幻想的なパートで繋いで2曲目「星祭り」へ。ピアノで演奏するのは初めてです。コード感も少し変えて、ギター弾き語りやバンドVerともまた違った凛とした雰囲気になりました。また機会あったらやりたいですね。

 

「朝」は残像カフェなりのシティポップ


ピアノの緊張感から解放されてほっとしたところでギターに持ち替えましてしばし1人で弾き語り。


「朝」残像カフェ1stの曲ですが、喫茶ロックNOWというコンピに収録されたりして、地味な曲ながら当時わりとたくさんの人に(しかもファンの方以外にも)聴いてもらえた曲です。

デビュー前の重め&爆音サイケ志向だった時期を経て、1stに収録されているような(「センチメンタルの頃」や「素敵日和」など)少しポップな曲を書き始めた。ここらへんはサニーデイ・サービスの模倣だとよくも悪くも言われたものですが、そこからまた違う面も出せたらなと思って書いたのが「朝」でした。

16ビートのリズム、ジェームステイラー的な指弾き、間奏などははっぴいえんど的(ベースラインかっこいい&メロウな曲調に不釣り合いな?ダイナミックなドラムとコンガ)、アウトロは山下達郎さんあたりをイメージしてたような記憶もありますが、とにかく横ノリで少しソウルっぽい感じのをやりたかったんですね。


最近またシティポップが再評価されて流行っているそうで──シティポップの定義は何?っていうと曖昧なんですが──残像カフェ時代からときどきこういう後期はっぴいえんどを源流とした、自己流の”なんちゃってソウル”みたいな曲はときどき作ってきてますね。(夏の星座とかハートビートとか)

ライブ第1部では原点であるフォークについて掘り下げましたが、第2部の中盤は僕なりのシティポップを辿っていくようなコーナーにしてみました。

僕のシティ~AORの原点、伊勢正三



どアップが続いてすみません(苦笑)いろんな人から載せれないくらい写真が届いていますので可能な範囲でご紹介させてもらっています。

ことあるごとに言っていますが、僕のシティやAORの先生は伊勢正三氏です。

伊勢正三と聞くと「なごり雪」や「22才の別れ」と言ったフォークの名曲のイメージですが、彼がかぐや姫解散後に組んだデュオ「風」の3~4枚目あたりからスティーリーダンなどの影響を受け、音楽性はAOR化していきます。「海風」などのファンキーな楽曲にとどまらず、メジャーセブンス系のコードを多用したメロウな楽曲でその世界観を作り上げていきました。


僕が親の影響でフォークを聴き始めたのが小6のときで、中1くらいまではこのAOR的な音楽性がいまいちよくわかりませんでした。幼かったのでキャッチーなものが好きだったんですね。でもあるとき突如クセになるように耳の中に残り、そこから大好きになりました。

そのうち風はフォーク期よりもAOR化してからのほうばかり聴くようになりました。コードの使い方とか本当に影響受けましたね。


☆ 

シティポップというと後期はっぴいえんどシュガーベイブあたりが源流で、そこから吉田美奈子さんとか、今は少しあとの80年代のものが再評価されているようですが、そんなわけで僕にとっては伊勢正三こそがシティ的観点においても最も影響を受けた人なんです。


ということで長くなりましたが風が変化を遂げたアルバム『海風』から「冬京」(とうきょう)をカバー。僕がメジャーセブンス系のコードの響きに目覚めた曲。予定になかったので途中まで。

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そして名曲「湘南 夏」カバー。これは時期としては風時代ですが再結成かぐや姫名義にリリースされた楽曲。

普通のコードでもいけるのに各所にいいコードが割り当てられていて、そんな解説をいちいち入れながらの(笑)演奏となりました。

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シティ的バラード「ナツノユメ」


みんみんを呼び込み「ナツノユメ」。これは残像のブーケのアルバムリリース後に作った曲で、バラードながら自分なりのシティポップ~ライトメロウ的な楽曲。「湘南夏」のオマージュというわけではないけれど、テンポや使っているコードに共通点があります。

第1部で「街」(こうせつカバー)~「恋のはじめの夜の長さよ」を並べたように、こちらも「湘南 夏」と「ナツノユメ」並べて共通項がよくわかるようにしてみました。

ナイアガラ的?南こうせつ的?新曲「ユメノアト」に河合氏も参加


次なる曲は「ナツノユメ」と歌詞の面で対(つい)をなすように書いた新曲「ユメノアト」。宇都宮以来、都内では初披露となりました。

曲調はミドルテンポのエイトビートで、どこかロンバケ期の大瀧詠一的でもあり、伝わるか分からないけど━━90年代の南こうせつ的でもあります。

今回はアコースティックですが、デモVerでは徳武弘文氏オマージュのエレキギターもふんだんに入っています(リリースしたら聴いてみてください)


で。90年代の南こうせつといえば河合徹三氏。ということでみんみんに加え、河合さんに参加してもらって演奏が実現しました!なんてこと!




河合さんに今回のお話をもらう前にこの曲は作り始めていて、その時からすでにナイアガラ〜こうせつ系というアレンジはイメージしていたのです。だからその後ライブの話をいただいて飛び上がったし、一緒にやらせてもらえるということで是非この曲をお願いしたい!となりました。






Mo’Funky!


同じ編成でもう1曲、今度はファンキーな楽曲で「涙が出ちゃうよ」。途中ベースソロもお願いしちゃいました。



盛り上がりましたねぇ!熱くなりました。



河合徹三氏との出会い


そうそう、河合徹三氏との出会いのことをまだ書いていませんでした。
親の影響で南こうせつ氏のファンになったことは前編で書いたとおり。小6でした。(そこから始まって作曲や音楽活動を始めるきっかけとなりました)。

ライブもよく行くようになり(家族旅行を兼ねて遠方にも色々)、そのステージ、そしてCDでも30年以上ベースを担当しているのが河合徹三氏でした(今もです)。これが河合さんとの一方的な出会いです。


さて出会いその2としまして、ぼくが上京してずいぶん経った頃。残像カフェが解散した後くらいだったでしょうか。その頃僕が住んでいた街でときどき河合さんっぽい人を見かけるのです。それで氏のSNSの投稿を見てみると、なんとその町の地名が。どうやら本人らしいぞと。そして偶然、自宅らしき家の前に河合さんがいるのを見かけてしまったのです!

しかもそれがなんと僕のアパートから20mと離れていないご近所さんだったのです!憧れの人が偶然近所に住んでいるという事実。最初はよく理解できませんでした、、本当にびっくりしました。

当日のMCでも言いましたが、念を押させてください!断じて家を調べてからその街に引っ越したということじゃありませんので。順番違いますからね。そこは強調しておきたいと思います(笑)



マサキング氏(この写真も撮ってくれました)に「大森さんの河合さんを見つめる目が恋する乙女だった」と言われた写真。


そのうち何やかやで覚えていただき、(家に押しかけたことはありませんよ!)一度はライブに来ていただいたこともありました。そして去年「残像のブーケ」のアルバムなんかも聴いてもらえたり、(そして妹が河合さんの追っかけ化し)、そうこうするうちに今回のライブご指名という展開になったのでした。

 

いやあ、長く続けていると...という話はあちこちで聞きますが、こういう形で訪れるとは本当に何があるか分からないものです。「夢の1つが叶う日」なんてSNSに書いて宣伝してましたがまさにそんな日となりました。

 

まとめみたいになってしまいましたがレポはもうちょっと続きます。

二部の残り2曲と、残像のブーケをまじえてのアンコールセッションは後ほど公開予定。

 

setlist
-第1部-
 1. 4月のことば-Acoustic Ver-
●2. イツカノハル(withみんみん)
●3. チェルシー(withみんみん)
 4. 下北沢
 5. 恋のはじめの夜の長さよ
 6. 街(南こうせつカバー)
 7. 拝啓、君は元気ですか?
 8. 3月のシーン

-第2部-
  9. 群青色(ピアノ弾き語り)
 10. 星祭り(ピアノ弾き語り) 
 11. 朝
 12. 冬京(途中まで/伊勢正三カバー)
 13. 湘南 夏(伊勢正三カバー)
14. ナツノユメ(withみんみん)
◉15. ユメノアト(大森+みんみん+河合徹三)
◉16. 涙が出ちゃうよ( 〃 )
 17. 街(寺尾仁志カバー)
 18. 日なたにて

-Encore-
★19. ぼくの愛する暮らし
 (大森+みんみん+中嶋佑樹+うちだあやこ+平松稜大)
☆20. 週末
 (大森+みんみん+中嶋佑樹+うちだあやこ+平松稜大+河合徹三)

黒字...大森ギター弾き語り
緑字...大森ピアノ弾き語り
●...大森+みんみん
◉...大森+みんみん+河合徹三
★...大森+みんみん+中嶋佑樹+うちだあやこ+平松稜大
☆...大森+みんみん+中嶋佑樹+うちだあやこ+平松稜大+河合徹三

 

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Information 


【Live Schedule】
◉2023.4.16(sun)
祖師ヶ谷大蔵 カフェムリウイ
残像のブーケpresents 1stアルバム『残像のブーケ』全国発売(& more)リリースパーティー
出演:残像のブーケ(大森元気弾き語り+アコースティックバンド編成)、SPIRO(quiet set)、平松稜大、ソフテロ
>>詳細はスケジュールページにて

【News / Release】
◆「残像のブーケ」1stアルバム 2023.4.12全国発売決定
f:id:zanzow:20220315190107p:plain
2022年春にオンラインショップ・ライブ会場・配信のみでリリースした1stアルバムが遂に全国流通決定です!必ず入荷するとは限らないためお問い合わせ・ご予約をおすすめします。
<全曲ダイジェスト>youtubeに公開中→こちら 
その他ティザー動画(×6)あり
CD 紙ジャケ仕様、歌詞&セルフライナーノーツ付
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配信 各配信ストア一覧ページ→こちら

◆旧譜(ソロベスト盤)「メランコリーOOMORI GENKI 2009-2018 BEST」2022/11/2配信解禁

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◆2か月連続デジタルリリース決定 第2弾「ナツノユメ」2022/9/22解禁

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◆2か月連続デジタルリリース決定 第1弾は2022/8/24解禁、残像カフェのセルフカバー「夏の星座」
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【OtherWorks】
●2021年11月発売、RISA COOPERこと岡田梨沙のソロアルバムに1曲楽曲提供しました→特設ページ / 全曲Teaser動画

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●2019年公開よりロングランを続けている映画『嵐電』(らんでん)(監督:鈴木卓爾/主演:井浦新/音楽:あがた森魚)エンディング曲にコーラスで参加。DVDのほかサントラも発売中。

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●「アートにエールを!」出展作品佐島由昭作品「遠くの窓からこんにちは」音楽を担当。YOUTUBEにてご覧頂けます。(同監督とは過去2作品でも提供しています)